カレーは五感で楽しむもの インドカレーは手で食べよう

18歳のとき、尊敬していた先輩に言われてハッとした言葉があります。

カレーは五感で楽しむもの

この言葉は私の人生を変えるだけの威力がありました。以来、わたしはカレーをたまに手で食べますが、あの時先輩がこの言葉を教えてくれなければ今もまだカレーを手で食べる喜びを知ることはなかったでしょう。

カレーを手で食べるということは、単純にその言葉が示す限りではありません。手で食べることにより、カレーを触感的に感じることができます。スプーンを通して感じるよりはるかに身近に感じられるようになることは間違いないでしょう。

今回はカレーを手で食べることによる喜びをこのブログを見てくれているみんなと共有したく、恐縮ながら私がカレーに寄せる想いについて記事を書かせて頂きます。

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カレーを五感で楽しむとは?

今回のエントリーのタイトルにもなっており、イントロでも挙げたこのカレーは五感で楽しむものという名台詞は、何気なく会話の端にポロッと出てきた何気ない言葉にも関わらず、私の人生を変えるほどのパワーがありました。よくよく考えてみると大変に洗練されており、どこか詩的な響きさえ感じさせます。

では、具体的に五感で楽しむとはどのようなことなのでしょうか?

そもそも五感とは?

五感(ごかん)とは、動物やヒトが外界を感知するための多種類の感覚機能のうち、古来からの分類による5種類、すなわち視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさす。この伝統的な分類を前提として、人間の感覚全体を指すために「五感」という表現が用いられる場合もある(「五感を鋭くする」など)。

Wikipediaより

Wikipediaによると五感とは視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚とされていますが、一説によると人間には20以上もの感覚があるとも言われております。今回は細かい所は気にせずに、ここに挙げた5つの感覚で楽しむことを考えて行きましょう。

嗅覚

カレーの香りってどんな香りでしょう?私なら刺激的な香りと表しますが、その香りの正体はクミンやコリアンダー(パクチー)、カルダモンなど様々なハーブにより作られています。
カレーが目の前にサーブされましたら、目をつぶってその香りに身をゆだねましょう。そして思いっきりその刺激的な香りを楽しみましょう。よだれが出てもまだ口にしてはなりません。カレーは五感で楽しむもの。まずは香りだけを楽しむのです。

触覚

今回のテーマはまさにここに集約されます。カレーを五感で楽しむためには、まずはスプーンを置いて、袖をまくることから始まります。袖をまくってカレーが袖につく心配がなくなったら、さっそくカレーに手を伸ばしましょう。今までスプーンを通して伝わっていたカレーの触感が直に伝わってくるのが想像できますか?

カレーに手で触れた瞬間、今までいかにカレーを味覚のみで味わっていたかが分かるはずです。

聴覚

カレーを音で楽しむといっても、カレーに耳を近づけるような野暮な真似はしないでください。お店でこんなことをすると、きっと頭がおかしい人だと思われることでしょう。
では、どうやって楽しむのか。カレーとご飯を混ぜるときの”音”です。これを楽しみましょう。

インド人たちがカレーを食べるとことを見ると、無駄にカレーを混ぜているのに気づきます。最初は汚い人達だなと思っていたのですが、きっと彼らはカレーを最大限楽しむためにかき混ぜているのではないか?と最近では思うようになりました。お皿(もしくはバナナの皮)に盛られた数種類のカレーを混ぜて、その音すらも楽しんでしまいましょう。

味覚

味覚は言うまでもありません。カレーを五感で楽しむと言っても、カレーが食べ物である以上は味覚がメインになる事に違いはありません。カレーが口に入ったどんなスパイスがブレンドされているかに思いを巡らせましょう。

その爽やかな鼻に抜ける感じはカルダモンからでしょうか?それともコリアンダーでしょうか?その辛みはチリペッパーでしょうか?それともブラックペッパーでしょうか?

無限の組み合わせを口の中で感じてみてください。

視覚

最後に、視覚です。日本や英国式のカレーとは違って、カレーの本場であるインドやスリランカのカレーは何種類も一度に食べるのが基本です。

特にスリランカカレーは面白く、素材一つに対し、一つカレーを作ります。たとえば、豆のカレー、ナスのカレー、ビートのカレー、チキンのカレー、マトンのカレー。こんな具合です。たくさんのカレーがテーブルに乗るさまは圧巻の一言です。 以前、スリランカ人に言われたことがあります。

自分でオリジナルの味が作れるところがスリランカカレーのいいところ。カレーの可能性は無限大さ。

会社同僚(スリランカ人)の名言

日本のカレーはただ茶色いだけですが、カレーを国民食にする人たちは視覚的にも楽しんでいるのです。

以上の五感をフルに活用してカレーを食べる事で、カレーが今までとは全く違った食べ物になるでしょう。

カレーとの思い出

当時、日本に住んでいた私はカレーは五感で楽しむものという名台詞に感銘を受け、すぐにでもこれを試したくなったことを覚えています。今回カレーに対する思いを綴るのに思い出話は欠かせません。という事で、カレーに対する思い出をほんの少しだけ紹介していきます。

はじめてカレーを手で食べる

どうしてもカレーを手で食べたくなった私は、さっそく近くの有名なカレー屋さんに向かいました。後から気づいたのですが、完全に店を間違えてしまいました。なんとそのカレー屋さんは、おしゃれな英国式カレー屋さんだったのです。

英国式のカレーはおしゃれな銀色のソースポットに入って出てきます。ライスは別に白いお皿に乗ってきます。もちろんモッチモチの日本のお米です。このスタイルのカレーは、そもそも手で食べるものではなく、まずレードルでカレーをライスの上にかけてから、スプーンで上品に頂くものです。

Curry source pod

恐る恐るレードルでカレーを一杯ライスにかけた後、手でライスに触れてみました。モッチモチの上にアッツアツで、とても手で食べれたものではありません。その上、カレーはビーフが煮込まれていて、ものすごく脂っぽいのです。一度カレーに手を付けてしまった後は、ソースポッドから次のカレーを足しづらく、なんとも汚い事になってしまいました。

店員さんが苦笑いでお絞りをたくさん持ってきてくれたことで、初めてのカレーを手で食べる経験は終了しました。

インドカレー屋さんデビュー

先に挙げた苦い経験をして1か月後、同じ友人とリベンジをしました。前回の反省を生かし、今回はちゃんと看板にインドカレーと銘打ってある店を選びました。

まず、カレーがサーブされた時点で、イケると感じました。カレーの盛り付け方が全く違ったのです。まさに想像で思い描いていた通りのものが出てきて、テンションも上がります。

Curry india

ご飯だけでなく、ナンも頼んで、いろいろな組み合わせを楽しみました。考えてみれば、ナンでカレーを食べたのはこの時が初めてでした。18歳ころの遅すぎたインドカレーでビューでした。また、この時に初めてラッシーという飲み物に出会い、カレーとラッシーの組み合わせ
に魅了されてしまいました。今でもインドカレー屋さんに行ったときにはラッシーを欠かさずに頼みます。

帰りに天然の感想ハーブのような口直しをもらって、大満足のカレーを手で食べる体験でした。

シンガポールでスマートに食べる

月日はたち、シンガポールに赴任することになりました。そこで、カレーを手で食べるスキルに磨きがかかることになります。スプーンで食べたら違和感があるとまでは言いませんが、今ではもう、何の躊躇もなくカレーを手で食べることが出来ます。

できればインド人と一緒にカレーを食べに行きたいのですが、その夢はまだかなっておりません。シンガポールにいる間に是非行ってみたいと夢見ております。

Curry Komala Vilas3

スリランカでカレー食いの達人になる

シンガポールに引っ越してから、とある縁がキッカケで、スリランカに旅行する機会が2回程ありました。合計2週間以上はスリランカに行っているので、カレー事情には精通しているつもりです。スリランカ式のカレーを頼むと、この写真のように1つのご飯に対して大量の、そしてたくさんのカレーがついてきます。これをご飯の上にかけて食べるのですが、まさにその組み合わせは無限大です。日本、そしてシンガポールで、カレーを手で食べてきた私にとって、スリランカカレーは決して特別なものではなく、スマートに手で食べることが出来ました。

Curry SriLanka

また、友人の家に招かれたこともあります。(正確には友人の友人。つまり他人。)そこでは、何故かわたし一人だけが食べているのを、家族のみんなが囲んで見るという不思議な形式だったのですが、お約束通り大量のカレーが出てきました。ここではスプーンを用意していただいたので、外国人らしくスプーンで頂きました。

ご飯の皿の周りをカレーの皿が囲むのがスリランカ流でしょうか???それにしても、この食卓の皿の並べ方、どう見ても違和感があります。。。
Curry SriLanka friends

シンガポールのおすすめカレー屋さん

シンガポールは人口の1割を印僑(海外に移り住んだインド人)が占めている国ですから、インドやスリランカに行かずとも美味しいカレー屋さんはたくさんあります。以前もMuth’s Curryのレビューを書いたことがあります。ここにはインド人もたくさん来ますから、カレーを手で食べていても全く違和感がないのですが、さすがにガイドブックに載っているお店だけあって、旅行者もたくさん来ます。そうなりますと、一目が気になる人も多いことでしょう。

Muth’s Curry リトルインディアで食べるフィッシュヘッドカレー ムトゥース (シンガポール)へのリンクはこちら

そんなときはこちら、KomalaVilasがおすすめです。ここにはほぼインド人しかいないし、スプーンで食べている人の方が少数派なので、人目を気にせず、思いっきりカレーを手で食べることが出来ます。是非試してみてください。

Curry Komala Vilas

Komala Vilas

住所: 12 Buffalo Rd, Singapore 219785
電話:+65 6293 3664
営業時間: 8時00分~22時30分

こんな感じでバナナリーフの上にサーブされます。

Curry Komala Vilas1

さて、如何でしたでしょうか?拙い文章でつらつら綴って参りましたが、私のカレーへの思い、伝わりましたでしょうか?みなさまも、今まで以上にカレーを楽しめるようになることを祈るばかりです。

注)日本のカレーを手で食べた時の苦い経験を書きました。日本のカレーを手で食べる場合、熱々を食べたい気持ちも分かりますが、その際はくれぐれも自己責任でお願いいたします。

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