森の匂いと香水の匂い (香水の効果とそのマナー)

昨日は、村上春樹のエッセイを要約するような形で、「走ること」について書きました。

走ることについて語るときに僕の語ること
走ることについて語るときに僕の語ること。 なんだか国語のテストでは赤点を食らってしまいそうな文章ですが、これは村上春樹のエッセイのタイ...

つまり、現実に私は走っているのですが、どこを走っているかというと近所にある植物園まで走っていって、その中をぐるりと回って家に帰ってくるコースを走っています。それで約13キロ。それが通常のコースです。もう少し走りたいときは、一周4.5キロなので、プラス1周か2周して距離を調整します。

植物園を走ると、どこもかしこも都会の匂いがするシンガポールにあっても、森の匂いをいっぱい吸う事が出来て、嗅覚的にも視覚的にもリラックスしながら走れるので、すごく気にいっています。以前は風が吹いて涼しい川沿いを走っていたのですが、最近では東南アジア特有の大木が作る木陰が涼しい植物園を走るのがお気に入りです。

ですが、人が混みあう時間に出くわしてしまった場合は、香水の匂いがする事が多々あります。これは感心できません。自分で楽しむだけならいいのですが、森の匂いを楽しみに来る人もいる中で、それをぶち壊す香水の匂いは、森に出かけるときのマナーではないのです。

今日はそんな不満から始まって、匂いの話をしたいと思います。

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匂いの効果

私も香水を使っています。気分を変えたいときに香水を使うのはすごく有効だし、社交の場では自己表現の一つにもなり得ると思います。

何かいやな事があったときに香水をつければ気持ちを入れ替えることも出来ますし、何かいやな事がなくても違った気持ちになることが出来ます。

POPEYE2015年12月号の中でも紹介されていますが、池波正太郎の青春忘れものというエッセイの中で、香水にまつわる面白いくだりがあります。池波正太郎が海軍の航空隊、電話交換手だった時代に、香水を付けなかったら怒られたというエピソードです。

香水といえば、海軍というところは妙なところで、外出のとき、当直将校から服装点検をうけ、

「池波。きさま、海軍へ入ったくせに、外出に香水もつけんのか!!」

どなりつけられ、なぐりとばされたことがあった。

この永井少尉は数日して、交換室へあらわれ、

「これをつけろ」

夜ふけの当直をしている私に、香水二瓶をくれたのである。

この日本海軍と香水というギャップがたまらなく、それだけでこの文章は魅力的なのですが、これらのエピソードが池波正太郎というダンディな大人の男を作ったのだと思うと納得がいきます。

匂いのマナー

外出するときに香水をつけなくて怒られたエピソードをまず出しましたが、では、いつでも香水をつけていればいいかと言ったら、それは違います。フォーマルなレストランで、料理の一皿一皿に趣向が凝らしてあって、お客さんはその繊細な所までを楽しみに来ているのに、あなた一人が香水をつけていて、それをぶち壊しているのだとしたら、それはマナー違反です。そんな事したら、香水をつけろと怒鳴った永井少尉からもぶん殴られる事でしょう。

それは高級なレストランだけに限りません。食堂のような場所であっても、そこにはそこの匂いがあるのだし、その調和を自分が入ることで壊してしまったら、それはマナー違反です。

自分の気持ちを変える分には結構ですが、雰囲気まで変えてしまってはいけないのです。

気分を変える匂いと雰囲気を変える匂い

香水は自分の気分を変える分には、ものすごく便利だし、効果的です。また、パーティーなどの社交の場につけて行ったら、それは自己表現にもなり得ます。

ですがそれがレストランであったり、自然の中であったりした場合は調和を乱し、周りの人達の迷惑になります。同じ匂いでも、自分を変える場合と雰囲気を変えてしまう場合があるのです。香水は、自己中心的なものではなく、周りの雰囲気にまで気を配れるようになるという意味でも、大人に近づく第一歩なのだと思います。

さて、如何でしたでしょうか?

実はこの話、妻に注意されて気にし出したことで、実は私も最初は何も気にかけていませんでした。ですが気にしてみると、本当にちゃんとした人は決してレストランには香水をつけてきませんし、それでも必要な時は香水をつけてきます。その辺の匙加減がうまくなれるように注意して、一歩ずつ大人の男になっていきたいものです。

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