今までブログを書く時に考えていたことは、落語の構成と同じだった。

8月に落語の面白さを知ってからというもの、毎日のように落語を聞いております。洗濯物を干しながら落語を聞き、アイロンをかけながら落語を聞き、料理をしながら落語を聞きます。腹がねじれるほど笑える話や、思わずジーンとなる人情話に引き込まれてしまい、すぐに時間がたってしまいます。落語を聞きながら家事をした後、それでもまだ元気があるようだったらブログに取りかかるのですが、そんな日常の中で、とある日、ふと気がつきました。

落語の構成とブログの構成って似てない?

日々、自分で文章を書いて、それを人様に見せるようになってからというもの、どうやったら読みやすい文章が書けるかという事を意識をしているのですが、その結果、落語の構成に近づいてきている気がしたんです。自分で試行錯誤してきたものが、歴代の噺家さん達が積み上げてきたのもに近づいたというのは嬉しいことですよ。

そして、さらに落語の構成を意識して書くことで、自分の文章に欠けていたものが分かったんです。今回はそんなことを書いてみようと思います。

スポンサーリンク
Hugonoblog レクタングル(大)

落語の構成

まずは落語の構成を見てみましょう。そもそも落語というのは寄席(よせ)という場所で行われていました。その日誰が登場するかというプログラムが組まれており、何を話すかまでは書いてありません。寄席で行われるのは落語のみでなくて、紙切りや奇術(マジック)それに都々逸や上方漫才など、いろいろあるのですが、8割が落語で残りの2割は落語以外が行われます。プログラムを書くときに、落語以外は赤の筆で書かれたので、これらは色物と呼ばれています。(逆に上方では落語を赤で書いたため、落語が色物。)

そんな寄席で話されていた落語ですが、一人10分くらいの時もあれば30分以上話すときもあります。落語というのはこのように寄席の中の一つのプログラムなのですが、ここから先は、その各人の話の中の構成を見ていきたいと思います。

まくら

落語のまくらはいわば導入部です。いかに演目に繋いでいくかというのが難しいところです。さりげなくスタートし、自然につなげて行きます。

この部分が人によって違うというのも落語の面白いところ。雑談のように何気ない日常の話や、ニュースから始まり、いつのまにかネタが始まっています。

演目

演目というのは、その名の通り落語のタイトルの事で、古典落語やら新作落語やらがあります。基本的には演目というのは様々な噺家で共有して語り継いでいます。同じ話を何度も聞いて何が楽しいんだよと思うかもしれませんが、面白いんですね。とても面白い。

例えば私の好きな話、「時そば」という話があります。古今亭志ん朝や柳家小三治が話せば、粋な江戸っ子のカッコ良さが光ります。小三治がそばをすするシーンなんて驚嘆してしまいます。それを柳家小さんや柳家喬太郎が話せば爆笑の渦になります。同じ話でも噺家が変わるとちょっとずつ雰囲気が違って面白い。

そしてもうひとつ。YouTubeでは分からないのですが、寄席に行くと、今日は何の演目をやりますとかは言わないんですね。知らない話だと、帰ってきて調べたりする訳です。演目というのはそんな楽しみ方をします。

私の文章だけでは面白味がないので、この辺で人間国宝柳家小三治の時そばを貼っておきましょう。いやー、カッコイイ。小三治カッコイイ。これは落語ファンでなくとも必聴です。

サゲ

落語でいうサゲというのは話の落ちの事です。演目ごとに話の落ちが決まっているように、サゲは決まっています。爆笑の渦に巻き込むようなサゲもありますが、それは少数。話を知らない人には分からないようなものもあります。

サゲというのは、そこで一気に笑いを誘うものでもなく、その一言で話を全部まとめてしまうものでもありません。一説によると、これは粋な江戸っ子の落語家が退席するときの合図として決められているという事も聞いたことがあります。とにかく、落語を聞くと、このサゲの言葉を聞いたときに「おぉー」となる訳です。話の最期にはルールがあるんですね。

ブログの構成

さて、落語について書いて来ました。

ブログは人によって書き方が違うので、どんな型で書いても良いのですが、私は構成を意識して書いています。構成を考えずに書くと、絵日記のような幼稚な文章になってしまうからで、とても人に見てもらうに耐えられるようなものにはなりません。

どんな風に構成を考えているか、例えば私がよく書いているレストランレビューやカフェレビューの構成をもとに見ていきましょう。

導入部

レストランやカフェのレビューをする時に、いつも私が考えていることは、何か一つ雑談を盛り込むという事です。私はPartiやJPlusなどのフリーペーパーの記者でもないし、飲食店の回し者でもないですから、自分のブログを作るために、自分の色を出して書きたいと思っています。レビューの本編に自然につながるように、自分らしい導入部を考えています。

あれ?これって落語と一緒ですよね?

本編

本編ではお店の雰囲気や料理などを写真と共に紹介します。お店までのアクセスについて言及することもあります。本編では普通にレビューに徹します。一人で食事しに行くことも多いので、そんな時はお店にいる時から、何を書こうかなぁという気持ちで(失礼のない範囲で)キョロキョロしています。料理が運ばれて来てからは(気持ち悪い人と思われない程度に)写真を撮ります。

そうやってお店をじっくり観察しながら、なるべくお店の雰囲気が読者に伝わるように書いています。この部分ではオリジナリティを出さずに、読者の皆様がお店を決める際に公平に判断出来るように、なるべく客観に徹するよう努力しています。

締め

本編が終わった後に、どうやって終わったらいいのか、本当に悩みます。

いつもは簡単に2~3行程度で書いているのですが、内容がチープなのが今までネックでした。最後に引き下がるための一言が欲しいのですが、なかなかそれを見つけるのは難しく、しっくりくるものが思い浮かばない時なんてこの最後の2~3行がが書けずに数分画面を見たまま固まってしまうときもあります。

結局思い浮かばない場合は、今週も頑張りましょう。みたいな元気の出る言葉にしています。締めが最初の導入部と繋がり、バチッと締まる時も稀にあるのですが、それはほとんどないです。ここがもう少しちゃんと締まるように書けると、もっと読みやすい記事になると思うのです。

今回、落語の構成を意識することによって、この“締め”が“サゲ”であることに気が付きました。これに気づいてからというもの、締めがバチッ、バチッと決まって気持ちがいいです。これにはコツがあるのですが、なかなか一言で言い表しづらい。あえて一言で言うと、、、

字数が足りずこの先、書けなくなってしまい申し訳ございません。(これは古典落語、宮戸川のサゲでした。)

スポンサーリンク
Hugonoblog レクタングル(大)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
Hugonoblog レクタングル(大)

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください