英語で自分の意見を言えるようになりたい人、まずは本を読んで母語の使い方を習得しましょう

海外に移り住んでもうすぐ3年、英語が上達したかというと、それなりに勉強もしているのでそれはイエスでしょう。しかし、ネイティブのようにしゃべれるかというと、それは全くノーという事になります。

曲がりなりにも、今は海外に住んで、外国人と英語で仕事をしているので、英語での意思疎通は何とか出来ていますが、込み入った話し合いになったときに自分の意見を言えなくて悔しく思う事は多々あります。

どんな学習方法が効果的なのか模索しながら、最近ではオンラインレッスンのレアジョブ英会話などを使って英語の勉強をしていますが、それでも上達が目に見えず、嫌になってしまうときもあります。今回は「英語で自分の意見を言えるようになる」という少し違ったアプローチから考えてみたいと思います。

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日本語だったら、思っていることをすらすらと表現できますか?

村上春樹が、2年半プリンストンに住み、名門プリンストン大学で教鞭を取っていた時代に書かれたエッセイ、やがて哀しき外国語の中で、こういっています。

ただ僕は思うのだけれど、自分の思っていることを日本語ですらすらと口語的に表現できない人は、外国語をいくら熱心に勉強したところで、その言葉でもやはりうまくは話せないだろう。これはもともとの性格的傾向の問題であって、なおそうと思って簡単になおせるものではない。日本語の歌をうまく歌えない人が、英語で歌ったところで急にうまく歌えないのと同じことだ。

村上春樹の小説は、すらすらと読める割に何が言いたいのかよく分からず、読めば読むほど、「あー、そういう事ね。」と謎が解けていく感じが面白いのですが、この人の書くエッセイは、どこか冷めた目で世間を見ているというか、自分の事すら客観的に書くので、新しい視点がたくさん詰まっていて、非常に面白いです。

日本語でうまく意見を言えなきゃ、外国語でもうまく意見を言えないというのはその通りで、まずは母語の日本語で、自分の意見を洗練させる必要があるのです。英語の話し合いでうまく言えないからといって、日本語なら言えるのか?という問題なのです。日本語で洗練されたブレない意見を持っていれば、恐らく自分の知っている平易な英語でも言えるでしょう。

これは非常に目から鱗なアイデアで、私はこの文章を読んでから、英語で表現するというよりもむしろ自分の意見を洗練させるといった方向にシフトしていきました。

まず、母語の日本語で書かれた小説で語学力を学ぶ

ロシア語同時通訳の米原万里が、自身の著書、打ちのめされるようなすごい本の中で、上智大学の宇田文雄教授の至言を引いています。

その国の小説が堪能できるほどの語学力こそ通訳能力の必須条件。逆に通訳できるほどの語学力がなくては小説の理解はおぼつかない。もちろん、まず何よりも母語の日本語で。

これも村上春樹と同じことなのですが、母語の日本語の語学力の大切さを言っています。通訳能力の話をしていますが、語学力と取っても良いでしょう。このブログでもよく取り上げるトピックである読書と英語学習、この文章により2つが繋がりました。

読書も英語も、要するに語学。そこを分からずに別々に考えてしまうと薄っぺらな意見しか言えなくなってしまうのです。ですので、本を読んで教養を増やすと同時に日本語能力を鍛えること、これが英語学習にも繋がっているのです。

発音に捉われてばかりいる可愛そうな英語

メーカーで仕事をしていると、多くの営業マンが営業に来ます。シンガポールに長く住んでいる人ほど、ローカルスタッフの意思疎通は見事なまでにツーツーなのですが、そう言う人に限って酷いシングリッシュ(シンガポールイングリッシュ)を使っていたりするのです。

方や一方、日本から現地法人に出向したての営業マンの場合は、自分の発音ばかりにこだわって、可愛そうな位に噛み合っていない人が多いです。発音自体は”r”を巻き舌でかっこ良く発音できているし、文法も申し分ないです。ですが、なかなか言葉が出てこないし、会話になっていないのです。ですので、この事からも、かっこいい発音でしゃべることよりも、むしろちゃんとした意見を言えるようになることが大事だと思います。まずは日本語でしっかりとした意見を言えなくては、英語で言えるはずなんてありませんよね?

たまに日本に一時帰国すると、「なんか英語話してみてよー。」と言われる事があります。おそらく英語が話せる=かっこいい発音だと思っている人は多いのでしょう。ですが実際にすごいなぁと感心するような意見を言う人が、カッコいい発音をしているかといったらそうとも限らないのです。何より大事なのは、まず洗練されたブレない意見を持つこと。これに尽きます。

さて、如何でしたでしょうか?

今回は「英語で自分の意見を言えるようになる」という少し違ったアプローチから英語学習を考えてみました。結局読書と英語学習を繋げただけみたいになってしまいましたが、理にかなっていると思うのです。これからも両方おろそかにせずに、精進してまいりたいと思います。

この記事で登場した本の紹介

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