先日、関西出身の友人宅にてたこ焼きパーティー、通称タコパに参加してきました。本場のたこ焼きという事もあり、めちゃくちゃ美味しかったので、ここでたこ焼きについて熱く語りたくても美味しいたこ焼きの作り方について、素人の私が、書ける事は何一つありません。
ですが、私は美味しいたこ焼きの食べ方について、ひとつ気がついてしまった事があります。この極意を公開するか、それとも公開しまいか、自分の中で随分と葛藤がありましたが、意を決してここに公開することにします。なんて随分ともったいぶりましたが、まぁ要するにたこ焼きの食べ方です。今日はそんな観点からタコパの楽しみ方を記事にしたいと思います。
Contents
たこ焼きの種類
たこ焼きのスタイルが関東と関西に大別されるのは何となく想像できますが、どう違うのかいまいち言葉に出来ないので、ちょっとインターネットで調べてみました。
関東のたこ焼き
私のホームは関東ですので、たこ焼きと言ったら築地・銀だこです。インターネットで調べてみても、関東のたこ焼きと言ったら銀だこという意見が多いようです。
外はカリカリで、中は熱々、そして集めに削った鰹節が懐かしいです。しかしたこ焼きに思い入れのある関西人からしたら、これはアンチのよう。関西のたこ焼きは外がカリカリしていないので、これは違う食べ物のように感じてしまうようです。んー、、、そうかな?
ちなみにシンガポールでは、IONオーチャードやラッフルズシティなど、数か所に銀だこがあるそうです。
関西のたこ焼き
関東の外カリッカリの中は熱々スタイルと違って、関西のたこ焼きはへにゃっとなっているイメージです。今まで知らなかったのですが、どうやら関西人にとって、中のトロトロ加減が重要なんだそうです。(インターネット調べ)アッツアツであれば良いかなと思っていたのですが、トロトロ加減とは新しい視点です。関東の方はトロトロ加減を意識してみると、関西のたこ焼きをもっとおいしく食べられるのではないでしょうか?
関東ではたこ焼きをよく食べてきたし、関西でも何度か食べたことがあります。確かに上記のような違いはありますが、まぁどっちも美味しいです。どっちじゃなきゃダメなんてことはないので、うまいたこ焼きはうまいという事でしょうか。
うまいたこ焼きの作り方
冒頭でも述べたとおり、私がたこ焼きの作り方について人様に教えられる事は皆無です。ですが今回、関西の友人とたこやき機を囲む事で、ある程度ポイントを盗んできましたので、紹介させていただきます。
具について
今回はタコ、ネギに加えて、こんにゃくとたくわんを入れました。インターネット情報では、これに加えて天かすを入れる場合も多いようです。
チーズやウインナーなど邪道なものを入れる場合もあるようですが、私はこのような何でも入れる系のたこ焼きは好きじゃないです。というか嫌いです。嫌いになった原因は、シンガポールには「wow tako」という大きなショッピングモールに入っているようなローカルのたこ焼き屋さんがあるのですが、ここが、良くない。美味くないったら何の、タコ以外に、エビや牛やツナやパイナップルやピーチなど、種類の豊富さで勝負しているのですが、どれをとっても美味くないのです。メインのタコですら美味くない。この影響で、いろんな具を入れるたこ焼きは嫌いなのです。
油について
ある程度形になったら、油を上から塗ることでたこ焼きはカリカリになります。もこみちの追いオリーブオイル程度とはいえませんが、ある程度追いオイルを塗ります。インターネット情報では、これをアンチとする純粋系関西人もいるようですが、個人的には外をカリカリにした方が中に熱さを閉じ込められるような気がして好きです。
お出汁につけて
一般的には鰹節、青のり、ソース、マヨネーズが一般的ですが、お出汁につけて明石焼きにすることも出来ます。
うまいたこ焼きの食べ方
グダグダとインターネットで仕入れた情報を書いてまいりましたが、ようやく今回のメイン、「食べ方」です。ここは持論が入っているので、気合入れていきます。
熱いうちに食らう
私の尊敬する池波正太郎先生が、男の作法という本の中で、現代の男子が読むべくダンディズムを説いておられます。
男の作法
池波正太郎
その中の一説に、私の大好きな文があります。
てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べて行かなきゃ、てんぷら屋のおやじは喜ばないんだよ。
よく、てんぷらの揚がっているのを前に置いて、しゃべってるのがいるじゃないの。
そういうのはもう、一所懸命、自分が揚げているのに何だというので、がっかりするんですよ。「男の作法」 池波 正太郎より
まさに、これ。これこそがたこ焼きにも共通するスピリットだと思うのです。
腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べて行かなきゃ
なんですよ。味、関係ないじゃねぇか、と言われそうですが、それが一番なんだからしょうがないですよね。
ビールで流し込む
たこ焼きが焼けたそばから口に入れていったら、当然、熱いですよね。口の中は当然ヤケドしますよね。それをビールでジュッとやるのが、一番うまいたこ焼きの食べ方だと思うのです。
トッピングについて
正直トッピングについてはあまり重要ではなく、鰹節、青のり、ソース、マヨネーズの大御所さえ揃っていれば問題ないです。焼けた瞬間からソースかけたりしてる間にどんどん冷めていってしまいますから、トッピングで重要なのは、こだわったものを乗せたりするよりも、まずはスピードがなにより大事だと思います。
お出汁の場合は、ちょん付け必須です。
ボトンと入れてしまうと、せっかくのたこ焼きが冷めてしまいます。いくらお出汁が熱々でもダメです。写真撮影のために、お出汁の中にたこ焼きを残してしまいましたが、これでは入れ過ぎ。ダメ。冷めてしまいます。
たこ焼きの大きさについて
これは大きいに越した事は無いです。関西出身のプロは、普通のたこ焼き器を使っても大きく作れますが、素人には無理な話です。
ということで、道具に頼るべく、大きな穴のたこやき機が欲しくなってしまいました。楽天で探してみると、こんなオシャレな本格的なたこ焼き器が売っていました。
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山岡金属工業 ヤマキン ジャンボたこ焼器 Y-20B 大玉 13A 価格:10,468円 |
作り手も山岡金属という硬派そうな日本のメーカーですし、なんといっても大玉というのが良いです。ただしガスが必要なタイプで、使い勝手は不便そうです。キッチンに常設できるスペースがあれば良いのですが、生憎我が家はこれを常設するには手狭ですし、タコパはたこ焼き器を囲みたいですよね。きっとテキヤが買うような代物なのでしょう。
いずれにしろ、今年からおこづかい制が導入された我が家では、まちがいなく10,000円以上のたこ焼き器は買ってもらえないでしょう。
ということで、素敵な山岡金属製のたこ焼き器の代替えとして、こんなのを見つけてきました。直径8.5㎝のものが出来るそうですが、これはやりすぎでしょう。全然、魅力的じゃないですね。D-STYLISTというメーカーもどこか響かないです。
ということで、ネタのようなたこ焼き器には走らず、今は持して、大人になったら山岡金属製の素敵なたこ焼き器を買ってもらいましょう。
D-STYLIST ふっくらメガたこ焼き
さて、如何でしたでしょうか?
書いていて気がついたのですが、私はたこ焼きの作り方は全くの素人ですが、食べ方であれば玄人です。また、以前下記のような記事を書きました。
これを見ても、どうやら作るほうより食べ方を極めるほうが性に合っているようです。(私はちゃんとインド式のスパイスカレーも作りますよ!)
これからもたこ焼き道(主に食べるほう)を追求していきたいと思います。