Kindle unlimited日本上陸に際して思う事 私は電子書籍読み放題サービスを使いません

Kindle unlimitedが日本に上陸して数日、既にさまざまな意見がネット上にあふれています。書店に与える影響や、その他の産業に与える影響まで囁かれていますが、実際のところどうなのでしょう?

iTunesが音楽配信を開始してすぐ、CD屋さんが地上から実店舗を徐々に消しつつあるように、本屋が消える日が来るという意見もあります。一方、旧作(と一部新作)のみが読み放題の対象で、すべてが対象でないので、今後も動向はさして変わらないという意見もあります。両方とも極端な意見に思えますが、現状を見ながら自分に合ったメディア、そしてサービスを利用していく必要があります。現時点での結論を先に言うと、

私は今のところこのサービスを使う気はありません。

今回は、この結論に至るまでに考えたことをまとめたいと思います。

(もちろん、今後の動向で意見が変わる可能性はありますので、現状の考えとしての事です。)

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Kindle unlimitedがリリースされるまでの読書

今週、Kindle unlimitedがリリースされて、読書業界が大きく変わると囁かれておりますが、読書が好きな者にとって、業界がどう変わっていくのかは、自分の読書スタイルにも影響を及ぼすので、非常に気になる話題でもあります。

Amazonが電子書籍を発表したときの盛り上がりと同じものを感じますが、その後、紙の本は売れなくなったでしょうか?そんなことはありません。(私の場合ですが)電子書籍で読んだ後に、好きな本だけを紙で買い直すことになったので、逆に本に対する愛着が出てきています。

アレクサンドリア図書館で思い出す通り、紙の本を収集した図書館自体は紀元前からあります。途中、印刷革命などのイノベーションはありましたが、基本的には紀元前から、ずーーーっと2016年まで紙の本を使ってきたわけです。歴史の厚みが段違いに違います。紙の本に対する依存がDNAレベルで染みついていると言っても全然オーバーではないと思います。そういう意味では、せいぜい1980年代に出てきたCDを打ち負かしたデジタル音源などと比べられないものだという事が分かります。この事からも私は紙の本が消える未来なんてものは1mmも考えていない訳です。まぁ、この位のスタイルがKindle Unlimitedが始まる前のスタイルです。

音楽業界の辿っている道

デジタル音源の普及でCDが抹殺された音楽業界の話をしましたが、もう少し深く話しておきましょう。レコード→カセットテープ→MD→CDとメディアの変遷を辿ってきた音楽業界は今、ユーザーが自分の頭で何が欲しいか考える時代に突入しています。

即興でミュージシャンが奏でる生の音楽、もしくは柔らかいアナログの音質、もしくは手軽なデジタル音源。音楽を聞くということに関しても、今はこれらを選べる時代なのです。Appleが提案したiTunesという形態は、破壊的イノベーションではあるけれども、結局はユーザー目線で見たら、音楽を聞くための選択肢がひとつ増えたに過ぎません。そもそもCDというのはデジタル音源をやり取りするうえでの一時的なメディアの形式でしたから、それが消えたところで何も不自然ではないし必然だったはずです。CDは消える前に大きくなり過ぎた。それだけのことです。いずれは直接デジタルデータを売買する時代になったのは誰にでも予測出来た事でした。そして無料DLの普及、これも必然です。

さて、これを本の業界に当てはめることが出来るのか?私はそうは思いません。

一番大事なのは本が自分に与えてくれる影響

本に関しても所詮はデジタルデータですから、直接データを売買するようになることは必然です。そして、デジタルになった以上、クリス・アンダーソンが2009年にFreeで提唱したように、デジタルのものは遅かれ早かれ無料になります。これは分かっていた事です。今はその過程として、読み放題になりましたが、いずれ無料になることは必然です。

今は読み放題が始まったにすぎませんが、では無料で本を安くたくさん読めるようになったら、どうなるのでしょうか?

結果、自分の中での本の価値が下がるだけです。大事なのはそこから読み取り、自分の糧としていく事でしょう。

無料のものや定額読み放題に期待しすぎてはダメで、大事なのは何が一番自分の糧になるかを選ぶ力です。読み放題もそのための一つの手段になることは確かです。調べたいものがあるときにすぐに本を購入して調べられるような、図書館の会員費のような感覚で、Kindle Unlimitedの費用を払うなら使う価値があるでしょう。しかし、読み放題なのだから読み放題に指定されている本の中からしか読まない。という貧乏根性の人には向いていない。というか読書の質を下げるだけになります。

それこそ、人に無料で扱われるような人生観になってしまいます。本当に自分に必要な本を見極める目こそが大事で、今回のKindle Unlimitedのリリースはそれを再度わたし達に問いかけてくれた良い機会だと感じています。

さて、如何でしたでしょうか?自分なりの考察ですが、人の意見に左右されている人にこそ、伝えたいです。自分の意見を持つことがどれだけ大事で、今後それが問われる時代になっていくということを。誰かが読み放題が良いと言っていたという理由で始めるなんて愚の骨頂ですし、誰かが良くないと言っていたから始めないのも同じです。一つの選択肢として、自分にあてはめたらどうかというのを各々が考える必要があります。

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