アルケミストの名言から人生を学ぶ 洋書と和訳の併読で英語学習

心に響いた本、何故だか読み終わったあと気になってしょうがない本、そんな本があると思います。私にとってのそんな本の一つは、パウロ=コエーリョ著のアルケミストという小説です。

私はこのアルケミストを何度も読んでおり、少し前にひょんなことから思いたち、英語で読むことに挑戦してみました。原文はポルトガル語なので、英語で読むことは原文で読む事ではなく、何故読むのかと言われれば、「うーん」としか言えませんが、読み終わった今だからこそ、第二言語で読むと理解が深まるというのも一理あるなと思いました。それはきっと、時間をかけて読むからなのかもしれません。もしくは、考えながら読むからなのかもしれません。

小説を第二言語で読むことの是非は置いておいて、今回はこの物語に出てくる名言を紹介したいと思います。アルケミストの名言はネット上にいくつかあがっておりますが、ここでは(自分の勉強のためもあり、備忘録的に)日本語と英語の併記で書いてみたいと思います。純粋に鉛筆で棒を引きながら読んだので、ネットに載っているのとは違うものがあるかもしれません。それでは、行ってみましょう。

スポンサーリンク
Hugonoblog レクタングル(大)

羊飼いの少年の物語

さて、物語のはじまり。主人公の少年サンチャゴは、一生をその土地で終える運命にある羊飼いです。ですがある夢を見てから彼の気持ちは大きく揺れ動きます。一生をそこで終えていいのか?自分はそれに満足なのか?悩んだ挙句、少年はもっと広い世界を見てみたくなり、旅に出る事を決意します。

旅に出る前、サンチャゴはある老人に出会います。そして老人はサンチャゴの持っている本を見て、こういいます。「この本は世界中のほとんどの本に書かれていることと同じことを言っている」それは、「人は自分の運命を選ぶことができない、と言っているのだよ。そして最後に誰もが世界最大のうそを信じている、と言っている」なのです。

そして、世界最大のうそを説明したのが、次の文章です。

“It’s this: that at a certain point in our lives, we lose control of what’s happening to us, and our lives become controlled by fate. That’s the world’s greatest lie.”

「それはこうじゃ、人は人生のある時点で、自分に起こってくることをコントロールできなくなり、宿命によって人生を支配されてしまうということだ。それが世界最大のうそじゃよ」

いきなりズシンと響くような重い言葉ですが、今私は30代です。まさにコントロールできなくなるかどうかの境目にいる気がします。20代では間違いなく自分の人生をコントロールしていました。ですが今は。。。少なくとも自分に嘘をつかずに日々を送っていきたいです。

この老人は、実はただの老人ではないのですが(ネタばらしになってしまうので、言いませんが)、出発前の少年に数々のヒントを与えます。

“And, when you want something, all the universe conspires in helping you to achieve it.”

「おまえが何かを望む時には、宇宙全体が協力して、それを実現するために助けてくれるのだよ」

モノは言いようだし、考えようだとは思いますが、宇宙全体が協力して助けてくれるなんて、なんて素敵な言い回しでしょう。私はこの言葉が大好きです。

さらに老人は続けます。

“In the long run, what people think about shepherds and bakers becomes more important for them than their own Personal Legends.”

「結局、人は自分の運命より、他人が羊飼いやパン屋をどう思うかという方がもっと大切になってしまうのだ」

毎日、自分に起こってくる事を見ていますか?他人の事を見て、自分の事を見るのを忘れていませんか?テレビを消して、インターネットを閉じて、鏡を見ることの大切さを思い出させてくれます。

少年に訪れる苦難

少年は旅に出てすぐ、(騙されて)何もかも失ってしまいます。本来なら絶望するはずのシーンですが、(なかば自分に言い聞かせるように)言い放ちます。

“I’m adventurer, looking for treasure,” he said to himself.

「僕は宝物を探している冒険家なんだ」と彼は自分に言った。

何かにチャレンジして失敗したとき、自分の事を”泥棒にあったあわれな犠牲者”と見ることも出来ます。ですが少年は自分の事を”宝物を探し求める冒険家”と考えました。つまり、自分が行動したからこその結果であり、自分で自分の行動を評価したわけです。結果に捉われずに(固執せずに)自分を肯定する事は実はものすごく難しい事なのですが、この考え方ひとつで将来が変わってきます。この気持ちでいれば何にだって挑戦できる気がします。要するに考え方ひとつなのです。

サンチャゴは再び旅への準備を整えます。必死でお金をためて、まとまったお金が出来たころ、再び旅に出るか、故郷に戻って羊飼いをするか何度も葛藤しますが、少年は旅に出ることにします。

愛する人との出会い

再び旅を開始したサンチャゴは、オアシスでとある女性に出会います。

At the moment, it seemed to him that time stood still, and the Soul of the World surged within him. When he looked into her dark eyes, and saw that her lips were poised between a laugh and silence, he learned the most important part of the language that all the world spoke – the language that everyone on earth was capable of understanding in their heart. It was love.

その瞬間、少年は時間が止まったように感じた。「大いなる魂」が彼の中から突きあげてきた。彼女の黒い瞳を見つめ、彼女のくちびるが笑おうか、黙っていようか迷っているのを見た時、彼は世界中で話されていることばの最も重要な部分 — 地球上のすべての人が心で理解できることば — を学んだのだった。それは愛だった。

”愛”の事を”地球上のすべての人が心で理解できることば”と表現しています。素敵な表現です。外国人の友達に彼女との出会いを聞いた時、恥じらいもなくそのFall in loveした瞬間を(素面で)語ってくれたことがあります。恥じらいのある日本人(日本語)も好きですが、ここまでストレートだとなんだか恥じらいを通り超してしまいます。

愛する人を砂漠のオアシスに見つけたサンチャゴですが、再び旅に出ます。彼女は砂漠の女であり、砂漠の男に対して「行くな」とは言いません。二人はその心で結ばれたまま、砂漠とオアシスに別れます。実際には一人で旅を続けるのですが、愛する人を見つけた事で、サンチャゴの旅は大きく変わっていきます。

It was the most delicious wine he had ever tasted.

“Isn’t wine prohibited here?” the boy asked.

“It’s not what enters men’s mouths that’s evil,” said the alchemist. “It’s what comes out of their mouths that is”

それは少年が今までに味わった中で最もおいしいぶどう酒だった。

「ここではぶどう酒は禁じられているのではありませんか?」と少年は聞いた。

「悪いのは人の口に入るものではない」と錬金術師が言った。「悪いのは人の口から出るものだ」

砂漠でアルケミスト(錬金術師)と旅をするようになって、少年は日々いろいろな事を彼から吸収していきます。私も妻から酒を飲む事を注意されたら、この言葉で乗り切ろうと思っています。まぁ、それは冗談としても、少年は愛する人と一緒にいないのにも関わらず、愛について学んでいきます。

One is loved because one is loved. No reason is needed for loving.

人は愛されるから愛されるのです。愛に理由は必要ありません。

サンチャゴ、夢へ

さて、サンチャゴは愛を通して男としての自分のあるべき姿をも学んでいきます。

Men dream more about coming home than about leaving.

男は出ていくことよりも家へ帰ることを夢見るものです。

何かをしたいと始める前から口だけ動かしている男になっていませんか?男はまず外に出て、それから帰る事を夢見ればいいのです。何よりもまず、外に出ることが大事なのです。ズシンと心に響く言葉です。

If a person is living out his Personal Legend, he knows everything he needs to know. There is only one thing that makes a dream impossible to achieve: the fear of failure.

もし、自分の運命を生きてさえいれば、知る必要のある全てのことを、人は知っている。しかし夢の実現を不可能にするものが、たった一つだけある。それは失敗するのではないかという恐れだ。

これこそが、この物語の要約だと思います。何も難しいことではなく、行動すること。そうすれば必要な事はすべてあとからついて来ます。本当に後から付いてくるのです。古い(心地よい)居場所を捨てて新しい居場所に向かう時、新しい苦難にもたくさん出会いますが、その時の考え方ひとつで乗り切れます。自分は冒険者なのだと思い、冒険を続けることが大切です。

何かを怖がっていたりしては物語は始まらず、一生を羊飼いで終えることになるのです。

物語のネタばらしをすることなく、私の好きな言葉だけを羅列してきました。物語自体も素晴らしい物語なので、まだ読んだことのない方はまずは日本語で一読してみては如何でしょうか?

あなたの一生が、この本一冊で変わるかもしれませんよ?

おまけ 英語上達の近道は機会を増やすこと

今回は大好きな本を日本語で読んだ後、日本語と英語を併読する方法を紹介しました。(名言をまとめる形で。)英語の勉強の仕方は本当に多様で、自分自身いろいろな方法を試して試行錯誤している途中です。それでも全然上達しないのですが。。。

英語が上達する一番の近道は、英語を使う機会を増やすことだと思います。読む機会もそうですが、聞く機会、そして話す機会も大切です。そこで私がもう一つお勧めするのが、スカイプ英会話。私もやっていますが、英語の読書だけでなくスカイプ英会話も併用して使う事をおススメします。月5000円程度で週2回とか出来てしまうので、格安です。8000円位出せば毎日出来ます。

英語でコミュニケーションを取る機会の少ない方は是非活用してみたらいいと思います。無料体験レッスンもあり、広告もうざくないので、まずは羊飼いから抜け出してみて下さい。


さて、今週もはじまりました。お互い、頑張りましょう。

スポンサーリンク
Hugonoblog レクタングル(大)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
Hugonoblog レクタングル(大)

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください