フィルターを介さずに外国の知識を得るための外国語学習

最近では色々な事が簡単化されています。ホームページを作るのだって、昔はみんなHTML言語を習って、専門書を片手にしかめっ面でやったもんですが、今やテンプレートをコピペで一発です。ホームページ作成用ソフトなんて画期的なものが出ましたが、すぐ後には無料のホームページ作成サービスが。こうやって物事はどんどんどんどん簡単になっていきます。数年後、ひょっとしたら数か月後には、今やっている作業が煩雑に思えてくるでしょう。それはインターネットの分野で多く見られ、とてつもないスピードで移り変わっていきます。

最近ではIoT(Internet Of Things)なんて言葉が流行っていますが、それぞれの機器がインターネットに接続されたら、さらに自動化されてくるものは増え、いずれは今やっていることが不要になるでしょう。

言語の分野でもそれは同じ事が言えます。既に自動翻訳なんてものもありますが、まだまだ精度に疑問があります。いずれは違う言語を習うという事が、省略されてしまい、何らかの方法で母語が違う人同士会話が出来るようになるのでしょうか?遠くない将来そうなる日が来るでしょう。それにもかかわらず外国語の学習は必要なものです。今回はその事についてお話します。

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他人の訳に頼るという事

最近の本屋さんの平積みされているコーナーを見てみると、外国人作家の作品が日本人作家の作品と同列に置かれています。世界で発行されている本の部数は、もちろん日本語の本より多いですから、平等に本を集めたらそうなります。ですが通常の日本人が扱えるのは日本語のみ。一部の勉強熱心な人が英語を使え、英語以外の言語が使える人はごく稀です。ですので、本屋さんに(平置きで)置かれた外国語の本は翻訳されたものが対象となります。最近では翻訳されている本の数が増えてきて(いるように感じ)ます。

昔の人は外国の書籍を苦労して読みました。幕末から明治初期にかけての歴史小説を読むとそんなシーンはよく描かれています。翻訳も昔は大変だったけど、最近ではどんどん時間が短縮され、自動化まであと一歩!と言いたいところですが、実はそうはいきません。

他人の訳に頼るとどういう事になってしまうのでしょうか?最悪の翻訳がこちら。全然読めません。

最近この本を買って読んでみたのですが、訳が本当に酷いです。なんでこの本がベストセラーなのかというと、原本がベストセラーで、翻訳本がベストセラーな訳では無いんですね。恐らくこの翻訳が先に出たら、ベストセラーになることはなかったでしょう。どれだけ酷いか、最初の方を少し紹介しておきます。

メキシコの山岳地帯、シエラ・マドレで白馬(カバーヨ・ブランコ)と呼ばれる幻を探しつづけて数日。私はついに旅路の果てにたどり着いた。その亡霊が見つかったのはまったく思いもよらない場所、良く出没するといわれていた荒野の奥深くではなく、ほこりの舞う砂漠の町のはずれにある古いホテルの薄暗いロビーだった。

「シ・エル・カバーヨ・エスタ」とフロント係がうなずいて言った。ええ、白馬ならいますよ。

「ほんとに?」彼ならついさっきまでいたと、あちこちの辺鄙な土地で何度となく聞かされてきた私は、さすがに疑いはじめていた。カバーヨ・ブランコとはただのおとぎ噺、子供を怖がらせたり、騙されやすいグリンゴ(米国人)をからかうために考案されたこの地方のネス湖のモンストゥルオ(怪獣)にすぎないのではないか、と。

「いつも五時には戻ってくるわ」とフロント係は続けた。「まるで儀式みたいに」

ほっとして彼女をハグしようか、得意げにハイタッチをかわそうか。どっちつかずのまま、私は時計を確かめた。”五時”ということは、この目で幽霊を見るまであと、、、ちょっと待った。

「もう六時をまわってる」

翻訳本を読むという事は既に二次情報

上の訳は酷い例で、英語独特の言い回しや比喩を全て直訳しているため、ストーリーが追いづらいだけでなく、本当に意味が取れない箇所もあります。この翻訳本の原書、ベストセラーになったBorn to Run(Christopher McDougall)も、こんなに読みづらいのでしょうか?私は読んでないですが、そんなに読みづらいとは思えません。翻訳本を読むという事は、それは既に二次情報。原書とは別の書物だという事を念頭に置かなければなりません。

例えばハリーポッター。多くの日本人が読んでいると思いますが、英語で書かれた世界観と日本語で読んだ世界観はきっと違うはず。私たちが読んでいるのはハリーポッターの日本語訳で、原書ではないんですね。ハリーポッターのように多くの人が目にするような書物では、意訳や誤訳、超訳なんてことがある事は少ないと思いますが、ウルトラマラソンのドキュメンタリーのようなニッチな分野では、これがあり得ます。変なフィルターを介さずに、外国の情報を手に入れるためにも、外国語を学ぶことが大事という事ですね。

今回は以上です。Born to Runを読んでいて、酷い訳だなと思いつつ、自分が普段英語を学習する意味を再確認しました。英語に苦戦しているみなさん、一緒に頑張りましょう。

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