オールインクルーシブの宿 ゆと森倶楽部 蔵王遠刈田温泉を満喫

ビーチリゾートを求めて海外旅行によく行く人なら、オールインクルーシブという文字を見た事がある人も多いと思います。オールインクルーシブとは、滞在中の飲食代やアクティビティが(一部を除いて)宿泊価格に含まれているという事。つまり滞在中はお金がかからないという事なんですね。モルディブのような海外の高級リゾート地では特にこの形態をとっていることが多く、割と一般的です。今までこれは海外だけの事だと思っていたのですが、なんとオールインクルーシブの宿が日本にもありました。それもかなりのお手頃価格で。

先週一時帰国した際に泊まってきたので、その宿を紹介します。

*調べるとオールインクルーシブの宿は日本にもいくつかあるようで、自分が知らなかっただけでした。各地に観光地がある日本はあまりに広くて、今更ながらびっくりです。

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オールインクルーシブの正体

リゾートホテルでゆっくりする場合って、宿泊費の他にも結構お金がかかるんですよね。食事は良いものを食べたくなってしまうし、良いお酒も飲みたい、良いワインを部屋にまで頼んでみたり。それだけでなくアクティビティも満喫したい。せっかくの休暇にお金の事ばかり考えてしまうのもストレスですから、そんな時にオールインクルーシブはとても良いです。(基本的には)何をしてもお金がかかりませんから。

実際に泊まってみて、人件費の高い日本でどうやってオールインクルーシブを実現するかの謎が解けました。それは時間を区切る事で実現しています。通常のホテルでは朝食の時間に結構な幅を持っています。たとえば、朝6時から10時まで等。ゆと森倶楽部では8時から9時とだいぶ短いです。ヨガが出来る時間も、カラオケが出来る時間も、温泉に入ることができる時間も限られています。

周りに行く場所がたくさんある東京でこれをやったら受け入れられない可能性もありますが、蔵王では可能です。宿泊施設の外に出ても、行ける所は限られているからです。時間は有限だし場所に依存しないものだと思っていたけれども、ここに来て価値観が変わりました。時間の価値は場所によって変わるし、場所の価値は時間によって変わるんですねぇ。この宿泊施設では、その時間に出来る事の選択肢が限られる代わりに、時間が変わると出来る事が変わる。とても新鮮な体験でした。

実は日常生活にも実はこれは当てはまることで、その場その場の選択をして行く必要があります。そんな奥深い事を考えつつ、滞在中はここぞとばかりにビールを飲みまくっていました。つまらない説明はこの辺にしておいて、実際の滞在を写真とともにレビューして行きましょう。

昼の暖炉

ゆと森倶楽部での一日は暖炉を中心に回ります。暖炉は受付の近くにあり、ここがゆと森倶楽部の中心です。食堂にもここからアクセスするし、宿泊棟にもここから、外に出るのもここからです。まずは昼の暖炉を紹介していきます。

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暖炉には昼から火が灯っています。薪の焼ける匂いがとても温かいです。湿った木の水分がスーッと音を立てて匂いを振りまいて水蒸気になっていく瞬間がとても大好きで、いつまでも凝視していられます。この暖炉のまわりにはフリーでビールが入れられるビールサーバーがあります。なんて素敵なんでしょう。昼からたき火を見ながらスーパードライを飲む事が出来ます。

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お酒が飲めないからって損することはありません。アイスクリームや紅茶、コーヒー、ハーブティーなども食べ放題の飲み放題です。それにクオリティがものすごいんですよ。写真は巨峰のシャーベットと、ストロベリーとマスカルポーネのアイスクリームです。美味しかったー。妥協していないのを感じる事が出来ます。ここではお土産で売られているお菓子なども食べ放題です。オールインクルーシブ・バンサイ!!

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生活が暖炉を中心に回ると書きましたが、私は何故そこに注目したか、それはそこに温かい雰囲気があるからです。暖炉の近くの窓からはこの景色です。部屋で家族でテレビを見るよりも、ここで家族でこの大きなスクリーン(窓)を見ていた方がよっぽど会話の質が増します。テレビを見て受動的に感じるよりも、絵画や自然などを見て、感じた事を話せるような関係を家族とは持ちたいと思っています。

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野菜ソムリエと豊富なお酒の夕食

そんなこんなで夕食の時間が来ます。オールインクルーシブの夕食はブッフェです。ブッフェというとあまり大したことがないイメージがありますが、ここのブッフェは本気です。なんと野菜ソムリエなる人がいるんですねぇ。その人が監修した料理が並んでおります。従業員もたくさんいて、細かなサービスに心が躍ります。

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お酒も本気です。こちらはワインにシャンパン。

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日本酒に焼酎、ウイスキーなんでもあります。炭酸やジュースも瓶でいろいろ用意されています。ここで目を見張った日本酒があります。それは乾坤一(けんこんいち)。レペゼン宮城、最近人気急上昇中の銘柄です。この酒は本当に美味しい。実はシンガポールに買って帰ってきたのですが、それよりここで飲んだ方が美味しく感じました。それが地産地消という事なのでしょう。宮城の酒は宮城で飲んだ方が旨いです。

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食べものはこんなかんじです。どれも美しいので、ブッフェなのに盛り付けにどうしてもこだわってしまいます。少しずつ、丁寧にとりたいような、そんなブッフェ。

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お肉もお魚も美味しいのですが、やはり気になるのは野菜です。カリフラワー、ブロッコリー、インゲン豆、ズッキーニ、エリンギ、どれも妥協のない野菜たちです。素材の味を生かすようなそんな料理法にも注目です。奥にあるステーキとフリッターは抹茶塩で頂きます。手前はオードブルの盛り合わせのようなプレートで、シーフードと野菜のお料理達です。

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一番びっくりしたのがこのトウモロコシ。生で頂いたのですが、シャキシャキしていて、それでもって甘い。驚くほど甘い。スイーツと言ってもいい(というかスイーツだとしても甘いくらい)甘い。しかもとても上品な甘さなんですね。丁寧に、ゆっくりと糖分を蓄えた果肉を、脆く崩れそうな甘皮が守っているというのか、奇跡のようなトウモロコシです。感動しすぎて、従業員の方に教えて頂いたのですが、この近くで取れた味来(みらい)という銘柄のようです。これは二度と忘れられないトウモロコシになりました。

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美味しいお料理と一緒にお酒もたらふく飲んで、最後は濃いエスプレッソとデザートで締めようかと、デザートコーナーに向かいます。そこでもヤラレました。なんと本日のジェラートはしょうゆなんですね。しょうゆって、、、、と最初ちょっと驚きましたが、ゲテモノを食べるつもりで食べてみたら、案外イケるんです。醤油のしょっぱさがアイスクリームの甘さを引きたてて、いい仕事をしています。ガリガリ君リッチしょうゆ味は出したらマジで流行るので、「あそびましょ。」の赤城乳業に友達がいたら絶対売っているアイデアだと思います。味噌や塩辛、ワサビ漬けでもいけますね。(そんな友達はいないので、赤城乳業の方のためにここに無料でアイデアを後悔します。笑)

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夜の暖炉

食事の後は温泉に入って再び暖炉です。残念ながら温泉の写真は撮れなかった(当たり前!)ですが、温泉の質は、サラサラしていて硫黄くさくなく、温度も低めです。私はトロトロしているのが好みなので、どストライクでは無かったですが、それでも浴槽は広く、露天も用意されていたので楽しめました。

さて夜の暖炉。夜には火がより一層大きくなって趣を増しています。暖炉の光と暖色系の明かりの元で(飲み放題のお酒とともに)過ごす時間は極上です。下品で不安をあおるようなテレビなんかないし、あるのは薪のはじける音と、家族の会話だけです。

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フロントでトランプやUNOをレンタルすることも出来ます。夜はウイスキーに切り替えて、ポーカー、ブラックジャック、スピード、神経衰弱、七並べとトランプに興じます。いやー楽しい。やる事が限られているからこそ、その”やっている事”の価値が上がっているのかな。日常では作ることのできないプライスレスな時間です。

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そしてはまったのが箱入り娘というスライド型のパズル。ブロックをスライドさせて娘を玄関まで出すというだけの単純なゲームなのですが、ハマります。色々やりたいことに目移りする日常ではきっとはまらないゲームだと思いますが、ここではこれが最高の娯楽です。

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毎日行われている訳ではないのですが、暖炉ライブなるものも開催されております。今回は2泊したので2泊目に運よく見る事が出来ました。この日はフルートとピアノのセッション。みんながゾロゾロと暖炉のまわりに集まってきて、ライブに耳を傾けます。

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ライブといってもそんなにかしこまったモノではなく、カウンターにはお酒も飲み物も置いてあるので、自由に取ってきて飲む事が出来ます。湯上りにお酒を飲んだ状態で、更に良い雰囲気の中で音楽が聞けて、体がどんどんと緩んでいきます。外に目をやればなんだか幻想的な風景。

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ライブの後は少し散策してみました。暖炉の部屋から外に出ることも出来ます。これは暖炉から外に出て、振り返って暖炉を撮った写真。なんて素敵な雰囲気なんだろう。竹林がライトアップされていて幻想的です。宮城県蔵王の山奥にこんな場所があるんですねぇ。照明の当て方や、植物の植え方まで全て計算されつくしている感じがして、ただただ脱帽するばかりです。日本は本当に奥が深い。こんな感じで夜は更けていきます。

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お部屋

私たちが今回泊まらせてもらったのは離れのお部屋になります。ベランダの向かいには程良く木が植えられていて、窓からはその木を越して、先ほどの庭を覗くことができます。(昼の写真しかなかったのですが、夜はライトアップされていました。)

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室内は和をベースにしながらも寝床はベッドで快適です。マットも良いマットを使っているらしく、部屋を取る時にマットの銘柄まで選べました。そんな心配りも素敵ですねぇ。枕も選ぶことが出来ます。部屋でも長く時間を過ごしたいのですが、翌日もありますので早めに就寝です。

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野菜ソムリエのいる朝食

さて翌日。またブッフェスタイルで朝食を頂きます。私は洋食を中心に、妻は和食を中心に頂きました。蔵王のクリームチーズがとても美味しく、是非とも買って帰りたかったのですが、飛行機には持ちこめなそうだったので断念。ここで十分に堪能することにしました。

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野菜ソムリエはここでも健在です。凝った料理もおいしいのですが、やはり野菜が美味しい。生野菜だけでも食が進みます。朝からお腹いっぱい食べて大満足です。

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その他アクティビティ

アクティビティについてあまり紹介していませんでしたが、色々なアクティビティが用意されています。中でも人気なのが朝ヨガ。少し離れたヨガスタジオまで森の中を歩いていきます。

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暖炉から300歩のところにあるので、そんな遠い訳では無いのですが、ちょっとしたお散歩気分でルンルンです。たどり着いたヨガスタジオはこんな感じ。私たち夫婦は日常から結構な頻度でヨガをやっている(それに妻はインド政府公認のインストラクターの資格有り)なので、もちろんこのスタジオの中では上級者になります。おそらく先生よりも私たちのほうがヨガしています。ヘッドスタンドでもして度肝抜かしてやろうかなんて不純な事を思っていましたが、始まってみれば和気あいあいとした雰囲気でとても良かったです。品が良さそうな東北弁のおじいちゃんおばあちゃんに囲まれてやるヨガは、ウブドの森の中でやるヨガとも、シンガポールの都会の中でやるヨガとも違って、精神的にもリラックス出来ました。

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ヨガスタジオの向かいは川になっており、マイナスイオンがムンムンと出ております。

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この川のほとりにも小さな露天温泉が立っていて、ヨガが終わった後には川を見ながら温泉につかる事が出来ます。例の如く写真は撮れないので、暖簾だけ。

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その他にも、囲碁や将棋などの盤が置いてあったり、雑誌が至る所にあったり、カラオケや卓球、パターゴルフなどがあります。それらも無料で出来るので滞在中は暇をする事はありません。1日の宿泊ですと、その日に泊まって翌日にはチェックアウトですが、私たちはセカセカしたくなかったので2泊しました。オールインクルーシブであれば最低でも2泊以上する事が望ましいと思います。海外のビーチリゾートでも1泊だけの人はほとんどいませんし、そもそも2泊(もしくは3泊)以上でないと予約を受け付けていないところもあります。是非長めの滞在をしてリラックスしてください。

こけし職人の集まる街 遠刈田

オールインクルーシブと言えど、館内の食堂は昼ご飯をやっていないとの事。

そこで無料の電動自転車をレンタルして、商店街まで出ました。初めて電動自転車なるものを借りましたが、ぐんぐん進んで凄かったです。登りでも下りのように進んでしまうので、最初は少し怖かったですが、慣れるととても気持ちがいい。爽やかに風を切って自転車をこいでいきます。

最初に向かった先はこけし職人の集まる場所。5軒か6軒ほどこけし工房?が並んでいて、そのうちの1軒にお邪魔してきました。

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中ではおじさんがこけしを削っています。絵に描いたような職人の方で、伝統工芸を感じます。乱雑な工房の中でひとりこけしを削るおじさん。絵になりますねー。

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作品はこんな感じです。見れば見るほど美しくて、だんだんと物欲が沸いて来て、最後には喉から手が出る程に欲しくなってしまいましたが、私は既にマイこけしをシンガポールに持っているので、これ以上増やしては良くないと、ぐっと物欲を堪えました。

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こけしって本当に面白いんです。これは遠刈田のこけしですが、地域によって雰囲気が違うんですよね。それに作り手によっても少しずつ特徴があって面白い。大きく変えずにちょっとずつ変えるという所が好きです。私は全く詳しくないので見分けはできませんが、一度こけしを覚えたら、見るのが面白くなる事間違いなしです。

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お昼は蕎麦です。東北に来るとどうしても蕎麦が食べたくなります。水が綺麗なところの蕎麦は間違いなく美味しいです。遠刈田も例外ではなく美味しそうなお蕎麦屋さんがいくつかあります。こけしやさんの奥さんに教えてもらった森の中の蕎麦屋さんに行ってみたらあいにく臨時休業で、商店街の中の蕎麦屋さんに入る事にしました。

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今は夏だし、天ぷらのついたぶっかけ蕎麦をいただきました。これも美味しかった。麺のコシや角の尖り方はもちろんの事。麺の透明感にやられました。なんだか麺が透明でとても印象的な蕎麦です。きっと水が綺麗だからこんな蕎麦になるのかな。夏らしい蕎麦で、日本酒が飲みたくなってしまいましたが、これも我慢。

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そんなこんなでまたゆと森倶楽部まで帰ってきました。帰りは少し雨に濡れてしまいましたが、雨に濡れた森も艶やかで素敵な雰囲気。マイナスイオン(それが何かは知らないけれど)を感じました。そしてまた暖炉に戻って、ビールを飲み、温泉に入り、夕飯を食べ、寝て、朝ご飯を食べて、チェックアウト。とても良い時間を過ごすことが出来ました。

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さて、如何でしたでしょうか?普段東南アジアのど真ん中シンガポールの喧騒の中にいるので、地理的にも精神的にも喧騒から離れることが出来て、最上級にリラックスすることが出来ました。

場所は蔵王なので、自動車を持っていない人はアクセスに困りますが、私たちは仙台からのシャトルバスを利用しました。東京から仙台も2時間程度だし、仙台から蔵王も1時間半程度です。ですので東京から4時間程度で行けてしまうんですね。東京にお住まいの方も、土日に休みをくっつけて、ぶらっと行ってみては如何でしょうか?おススメです。

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