[映画]ビフォア・サンセット

以前、ビフォアサンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)のレビューを書きましたが、今回はその続編、ビフォア・サンセットを紹介します。
<ビフォアサンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)のレビューはこちら>

監督 リチャード・リンクレイター
出演 イーサン・ホーク
ジュリー・デルピー
上映 2004年

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あらすじ

ウィーンでの出会いから9年後。あの一夜のことを描いた小説 “This Time “を書いたジェシーは、小説のプロモーションで各地の書店を回る一環でパリの書店を訪れる。そこでインタビューを受けていた時、ふと横を見るとセリーヌが立っていた。ほほ笑むセリーヌと、驚くジェシー。ジェシーの飛行機が出るまでの短い間、二人は秋のパリを歩きながら思い出を語り合う。 Wikippediaより

そうなんです。またジェシーの飛行機の都合で時間が限られているんです。今度はサンセットまで。笑

この作品のすごいところ

前作のビフォアサンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)のエンディングでは、半年後にまたウィーンの駅で会う約束をして、幸せな予兆を残して終わりました。そして本作ビフォア・サンセットが公開されたのは2004年、ようやく9年後に結末を知ることが出来ました。本作では、ジェシーが自身の描いた小説のインタビューに答えるシーンから始まります。そこに髪を結い上げて雰囲気の変わったセリーヌがお客さんとして来ていて、出会う事になります。つまり、半年後の再開は叶わず、実際に9年後に出会ったところを描いているのです。9年後の話を実際に9年後に同じ役者でやるところがこの映画の、いや、監督リチャード・リンクレイターのすごいところなのです。
尚、ビフォアシリーズ特有のロングカットは健在です。

シンプルすぎるストーリーと洗練された会話

前作同様、ストーリーは至って単純です。何にも気を捉われず洗練された会話を楽しめるのがビフォアシリーズの特徴ですから、そのスタイルは本作でも健在です。

出会いは沢山あると思ってる、本当は稀なのに、、、そしてその機会も知らずに潰していってしまう。

本作のテーマは、まさにこの言葉に尽きるのではないでしょうか?

半年後の再開の約束

さて、前作のビフォアサンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)のエンディングで約束した半年後の再開は叶ったのでしょうか?

叶いませんでした。。。

ジェシーはわざわざアメリカから飛行機に乗ってウィーンまで行ったのですが、セリーヌはお婆ちゃんが亡くなって、その日は葬儀で行くことが出来ませんでした。このこともあり、再開してすぐの会話はぎこちなく進みます。

前作からの二人の成長

前作から9年も経っていますので、二人とも容姿ともに成長しています。本屋で再開したとき、ジェシーは作家として有名になっていたので、既にセリーヌはジェシーが妻子持ちであることを知っていました。ですので、9年前のあの日のようには距離を近づけることはできません。本当はもっと話したいことがあるはずなのに、前半はどうでもいい話ばかりしてしまいます。
ですが、そんななか面白いくだりもあります。NGOで働くセリーヌが全く世の中が良い方に向かわないと嘆くことに対し、ジェシーが、「世の中、よくなっている面もある」といった途端、セリーヌは過剰に反応し、世界中にはまだまだ餓死や貧困や戦争や環境破壊があるといい、世の中よくなっているという事に対しては真っ向から反対し、自分の意見を曲げません。そんなセリーヌは前作から一貫した性格を持っており、変わってない部分に安心感がわきます。恐らくこれは女優自身の性格なのでは?と思っています。

きっかけ

一向に本題に入らない二人の会話ですが、時間は待ってくれません。ようやく空港に向かう車を呼ばなければならないといった段階で、ジェシーは観光船に乗りたいといいだします。この船の中でジェシーがようやく、本当の気持ちを打ち明けます。もし、あの日セリーヌが来たら、今の生活は変わっていたのかなと。これをきっかけに二人の会話は、二人のことに向いていきます。
ジェシーは結婚して子供もいるが、あまりうまくは言っておらず、セリーヌにもう一度出会いたかったがために本を書いたことを告白します。

映画史史上最高のエンディング

私が本作を素晴らしいと思う要因のひとつはエンディングにあります。

空港に向かう途中、ジェシーはどうしてもセリーヌのギターを聞きたいと言い出して、セリーヌの部屋に向かう事になります。そこで彼女は自作のワルツを披露するのですが、なんと、ビフォア・サンライズの夜の出来事について歌った歌なのでした。そこで二人はお互いの気持ちを確信するのですが、急には盛り上がりません。ジェシーは結婚し、子供もいるからです。
そこで、また雑談が続くのですが、ニーナ・シモンのライブの話が出てきます。彼女特有のライブの振る舞いをセリーヌが真似るのですが、そのまま、「飛行機乗り遅れるわよ。」と言い、フェードアウトしていきます。

最初に見たときは、「えー?!今終わるのー?!」って感じでしたが、自作のビフォア・ミッドナイトを見れば納得です。自作まではまたさらに9年間かかるのですが、リアルタイムで自作を待っていた方は、なんともどかしかったことでしょう。笑
さて、ふたりはこの後どうなったのでしょうか?

まだ本編を見ていない方は見てほしくないのですが、最高傑作のエンディングがYoutubeに上がっておりますので、リンクを張っておきます。

さて、如何でしたでしょうか?見たくなりましたか?笑
まだビフォアサンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)を見ていない方は、まずそちらを見て頂くことをお勧めします。

余話として、ニーナ・シモンという天才の紹介

さて、エンディングでセリーヌが2回コンサートに行って、最高だったと話し、ライブ中の振る舞いを真似をしていたのがニーナ・シモン。曲としては「Just In Time」がかかっています。
ここにニーナ・シモンを持ってくるリチャード・リンクレイターのセンスは素晴らしいと思いますが、ニーナ・シモンについてもこのブログでいずれ紹介したいと思います。

ニーナ・シモンの魅力は、その個性的なライブのスタイルにこそあると思いますが、Youtubeにちょうど上がっていたので、最後にJust in timeのリンクを張っておきます。いずれニーナ・シモンの記事を書くときにはもっといろいろ紹介します。

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