人生が詰まった名作映画 フォレスト・ガンプ

「 一生のうちに一度は見たい映画10選」のようなNaverまとめ的なランキングには必ずといってノミネートされる名作映画、フォレスト・ガンプ。

この映画には、人生のすべてが詰まっています。

今回はこの映画に出てくる名言を取りあげながら、人生について語りたいと思います。

フォレスト・ガンプ/一期一会 (Forrest Gump)
監督        ロバート・ゼメキス
脚本        エリック・ロス
出演者     トム・ハンクス
サリー・フィールド
ロビン・ライト
ゲイリー・シニーズ
ミケルティ・ウィリアムソン
日本公開   1995年3月11日
上映時間   142分

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人生を表す映画

三島由紀夫が自刃する直前まで書き上げた小説、豊饒の海という小説があります。豊饒の海とは『春の雪』『奔馬』『暁の寺』『天人五衰』の4冊からなる小説ですが、世界解釈の小説といわれております。Wikipediaで調べると、この難解な物語の解釈が載っていますが、これを読み説くには幅広い知識が必要とされ、わたしなんかが読んでも正直良く分かりません。。。昨年から時間を空けてコツコツ読み進めてきましたが、4冊読み終わった後も、正直よくわかりません。

その点、フォレスト・ガンプが表している世界観はとても分かりやすく、そのうえ奥深くもあり、(今の私は)こちらから得るものの方が大きいです。

映画の大半を主人公の回想にあてる構成の映画ですが、冒頭に母の言葉が出てきます。

Life was like a box of chocolates. You never know what you’re gonna get.

人生はチョコレートボックスのようなものだ。食べてみるまではどんな味がするか分からない。

ストーリー全体を通して、この言葉が主題になっています。

チョコレートボックスには、見た目通りの甘いチョコレートも入っていれば、ビターなチョコレートも入っています。(アルコールが入っているものもある)見た目が派手な割りに味はシンプルであったり、逆にシンプルな見た目の割りに魅力的な味のチョコレートもあります。それら全ての、様々なチョコレートから、チョコレートボックス、即ち人生は成り立ちます。チョコレートには甘いチョコレートだけが入っている訳ではないのです。

さらに(今は時代が違うけど)チョコレートボックスは通常ギフトとして贈られるもの。様々な味のチョコレートをギフトとして楽しみましょう。とも受け取れます。

白い羽根が表すもの

この映画の始まりは、白い羽根が主人公フォレスト・ガンプの足元にヒラヒラと舞い降りてきて、それをおさるのジョージの本に挟むところから始まります。

そして物語の最期には、その本を開いて再び羽根が飛んでいってしまうシーンがあります。この羽根は、きっと何かのメタファー(隠喩)だと思うのですが、私にはこれが分かりませんでした。いろいろな人達の意見を調べてみましたが通説のようなものがなかったので、ここに自分なりの解釈をして見たいと思います。

まず多くの人が言うように、この人生の物語はアメリカの物語でもあるということ。主人公フォレスト・ガンプは色々な経験をしますが、それが全てアメリカが通ってきた歴史だということ。まさにその通りです。映画の中に出てくるアメリカ史をここで紹介してもいいですが、それは無駄に文字数を増やすことになるので割愛。とにかく、あまりストーリーとは関係のない大統領の話や、アメリカ史には欠かせないストーリーが出てくるのです。それを考えると、主人公フォレスト・ガンプの辿った運命は、アメリカそのものが辿った運命であると、そして白い羽根は白人から見たアメリカの歴史を物語っているということが言えます。ポイントは「白人から見た」というところです。確かに、KKKや黒人の大学入学拒否、ベトナム戦争に絡めたブラックパンサー党など、人種差別問題がとりわけ多く出てきます。

ですが私が思うのは、それは映画の横糸で、縦糸はフォレスト・ガンプの人生だということ。映画の隠喩は縦糸に絡まってくるべきだと思うのです。

ここで、ストーリーに戻って作中の下記の言葉を引きます。

I don’t know if we each have a destiny, or if we’re all just floatin’ around accidental-like on a breeze. But I, I think maybe it’s both.

僕らには運命があるのか、もしくはただ風に乗るようにフラフラと漂っているだけなのか、それは僕にはわからない。ただ僕はその両方だと思う。

ヒラヒラと舞降りてきた羽根は運命を表しているのだと思います。人生はチョコレートボックスのようだと言っておきながらも、それが最初から全て定まっている訳ではなく、風に吹かれてヒラヒラと漂うように予測もつかないことが起こることもあるという意味です。

そしてさらに、ボブディランのBlowing in the windも挿入歌(ヒロインがストリップバーで歌う)として使われています。Blowing in the windを訳すと「風に吹かれて」みたいな感覚です。

このことから、白い羽根は風に漂う運命のメタファーではないかと思うのです。これが私の解釈です。

もうひとつの名言

すでに2つの名言を挙げましたが、私の大好きな言葉がもうひとつ、この映画には出てきます。

Mama always said there’s an awful lot you can tell about a person by their shoes. Where they’re going, where they’ve been.

ママはいつも言っていたんだ。その人の靴を見れば、その人の事がものすごくたくさん分かるって。その人がどこへ行くのか、その人がどこから来たのか。

私も靴が大好きだし、靴は人を表すと信じています。(遊びに行くときに便所サンダルみたいな靴を履いてくる人は、便所サンダルのような人だと思います。)

靴を磨くということ ~B-boyもビジネスマンも靴を磨く~
世の中には色々な人がいて、その分だけ色々な趣味がありますが、靴磨きが趣味の人はそんなに多くないと思います。ですが少数派ながら靴磨きが趣味の人...

最後の言葉は、ただ私が靴好きなだけに紹介したかっただけで、今回書きたかったことの本筋からは反れてしまいましたが、今回伝えたかったことは、フォレスト・ガンプを通して見る人生観です。人生とは、様々な味が詰まったチョコレートボックスのようなもので、その運命は風に吹かれただけでヒラヒラと舞ってしまうような気まぐれなものだということ。まさにその通りだと思います。

さて、如何でしたでしょうか?この映画はその人が見るタイミングによっても解釈が変わる面白い映画だと思います。悩んだり、迷ったり、乗り越えられないような壁にぶつかってしまったときには、この映画をみれば、「人生はチョコレートボックスのようなもの。全ての味を贈りものだと思って楽しもう」と前向きにしてくれます。
(この作品はアメリカ人のために作られた映画だとは思いますが)この物語を人生と捉える意味で、フォレスト・ガンプは間違いなく、「 一生のうちに一度は見たい映画10選」に入る映画だと私も同意します。

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