[映画]her/世界でひとつの彼女

今回紹介する映画『her/世界でひとつの彼女』は、おそらく今年見た映画の中で、一番の作品です。”今年見た映画の中で”なので、決して今年公開された中でという意味ではないので、お間違いなく。日本での公開が去年の6月なのでもっと早く見れたはずなのだけど、なんでこんなに見るのが遅れたのかと悔やまれるくらいすばらしい映画でした。



her/世界でひとつの彼女
監督 スパイク・ジョーンズ
脚本 スパイク・ジョーンズ
日本公開 2014年6月28日
主演 ホアキン・フェニックス

スパイクジョーンズが脚本と監督を手がけているだけあって、きっと映像は綺麗なんだろうなぁなんて期待して観ましたが、その期待を上回るシャレオツっぷり。服装や家具のセンス、色彩感覚など、見ているだけで一つの絵画というか、写真作品かと思ってしまうほどの手の込みよう。舞台のロサンジェルスがものすごくシャレオツに見えて、ロサンジェルスに憧れてしまったほど。
映像の見せ方もすごいのだけど、ストーリーも手が込んでいて、見ごたえ十分です。今回はストーリーから紹介していきます。

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ストーリーについて

あらすじ

そう遠くない未来のロサンゼルス。ある日セオドアが最新のAI(人工知能)型OSを起動させると、画面の奥から明るい女性の声が聞こえる。彼女の名前はサマンサ。AIだけどユーモラスで、純真で、セクシーで、誰より人間らしいサマンサに心を惹かれるようになったセオドアは…。第86回アカデミー賞にて脚本賞を受賞したスパイク・ジョーンズが贈る、近未来ラブドラマ。

「Oricon」データベースより

そうです。SF+人間ドラマという最強の組み合わせの映画です。Oriconのあらすじはこんな感じでしたが、起承転結に分けて、自分なりにストーリーを追ってみたいと思います。(今回は是非みんなにも見てほしいので、ネタバレはなしです!!

起・人工知能を持ったOSの登場

舞台は近未来のロサンジェルスです。コンピュータはウェアラブルで、音声や画像を認識するためマウスやキーなどは必要無く、メールチェックから音楽の選曲まで全て音声で行います。
主人公のセオドアは手紙の代筆の仕事をしています。設定が近未来なので、コンピューターの前に座って、感情たっぷりに語ると、その言葉が書かれた一枚のカードが出てきます。それを作るのがセオドアの仕事です。その仕事柄からもわかるとおり、センチメンタルな性格の持ち主なのです。
また、セオドアは最愛の人キャサリンとうまく行かずに、1年以上も別居しているにもかかわらず、良い思いでばかりが蘇ってきてしまい離婚届けにサインできずにいます。
一方、時代は近未来なので、最新技術も進んでいます。コンピュータはさらに進化し、人口知能を搭載したOS(コンピューターの核となるシステム。)が発売されます。このOSの性別を女性にしてしまったばっかりに、セオドアはどんどん恋に落ちていくことになります。

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承・サマンサとの恋愛が盛り上がっていく

OSの彼女(サマンサ)との恋はどんどん盛り上がっていきます。声しか聞こえないのに(だからこそ?)大変魅力的です。彼女はコンピュータの中にいるだけで、姿かたちなんてものはないし、偶像としても終始現れることはありません。ですが、映画を見終わった後もそのキャラクターが思い出せるということは、そのキャラ作りが優れている証拠でしょうか。

サマンサとの恋愛が楽し過ぎて、ついに離婚に踏み切ることに成功します。

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転・機械と人間は違うことに気づいてしまう

順調かのように見えたコンピュータとの恋愛も、実は実在の人間との恋とは違うと、現実の世界との狭間にいるセオドアは気づいてしまいます。それと同時にサマンサも実在する生身の人間に猛烈に憧れます。

そんなある日、いつもの会話の中でセオドアは、サマンサに今何人と会話しているか聞くと、8000人と同時に会話していると答えます。そのうち何人と付き合っているか聞くと、600人と答えます。なんとあれほど盛り上がっていたセオドアの恋は、One and onlyではなく、単なるOne of themだったのです。

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結・サマンサの取った行動とは?

恋愛感情を学習することで進化しすぎてしまったサマンサは、セオドアの気持ちに気が付きます。そこで取ったサマンサの行動とは?それこそが本作のクライマックスなので、その結果はここでは伏せておきます。その結末には号泣すること必須です。

ここまでざっとストーリーを見てきましたが、この映画は言うならば新しい形の恋愛映画で、人間と機械の恋愛映画と馬鹿にしてはいけません。このような未来が来る事は想像できませんが、現在の感覚からしても切ない気持になり、実在の大切な人を見直すきっかけとなるストーリーです。

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スパイクジョーンズの世界観

この映画の脚本、監督を務めたスパイクジョーンズの名前を聞いたことがなくとも、ジャッカスといえば分かる人は多いんじゃないでしょうか?あの、イッチャッテル系のドM番組(映画)です。いい年した大人が可愛いいたずらや、たまには(ほとんどが?)ドン引きしてしまうようなイタズラまで、いろいろなことをやる番組です。R-18なので、リンクを貼る事はしませんが、見だすと止まらなくなるくらい面白いです。で、その(悪名高い)ジャッカスの総監督がスパイクジョーンズなのです。くだらない番組ばっかり作ってると思ったら、真面目な番組も作れるんですね。

そんなスパイクジョーンズですが、ここではオシャレな映像を少しだけ紹介します。

Spike-Jonze

イケメンすぎるスパイクジョーンズについて知りたい方はこちら。

映像がお洒落すぎる

まずは、ほっこり系の映像から。WeezerのIsland in the sunです。光の加減がなんとも素敵で、動物の赤ちゃんたちがほっこりさせてくれます。

こちらはUNKLEです。スケーター+スローモーションがめちゃくちゃカッコいいです。さすがはジャッカスを作った監督だなといった感じですが、こちらはスローモーションのせいか、かっこよく見えます。

その他の作品

ジャッカスの作成や映画監督になる前、もともとスパイクジョーンズはMusicVideoの巨匠でした。ビースティボーイズや、ファットボーイスリム、ケミカルブラザーズなど、カッコいい音のMVを作りまくっていたのですが、そのかっこ良すぎる音に合った、かっこ良すぎるMVの中でもひときわカッコいいのが、ファーサイドのDropです。

これ、音もかっこいいのだけど、なぜ映像が有名になったかというと、逆回しの一発撮りで取ったという意外性からなんです。無難な映像だけでなく、新しい、奇抜なことにチャレンジするその姿勢、素敵です。

さて、如何でしたでしょうか?Herのレビューからスパイクジョーンズ信者の陶酔みたいな感じでだんだん変わっていってしまいましたが、この映画、Herは本当におススメなので、是非見てください。今年一番です。

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