La La Landとセッションの監督脚本を手掛けたデミアン・チャゼルの映画の完成度がすごい

最近、入り浸っている映画館、the projectorで話題の新作「La La Land」を見て、こりゃすごいものを見てしまったぞと感銘を受けました。

何がすごいって、表現するのがむずかしいのですが、分かりやすいストーリーと言い、色彩や音楽のオシャレさといい、最新の映像技術といい、とにかく完成度の高い映画なのです。ものすごくセンスに溢れた映画という印象を受けました。

さらにこの映画の監督・脚本がデミアン・チャゼルという人なのですが、なんと31歳になったばかりという若さ。これは注目するしかないと思って少し調べたら、前作の「セッション」という映画(なんと28歳の時の作品!!)も大変な評価を得ていました。新作映画について疎いので、存在すら知らなかったのですが、評価の高い「セッション」をさっそくネットでレンタルして見てみたら、これも事前に得ていた評価と違わず、自分から見ても、傑作というにふさわしい完成度。今回はデミアン・チャゼル監督とセッションについて書きたいと思います。

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監督について

まずは冒頭で触れた監督について。デミアン・チャゼルの青春時代はジャズドラム一辺倒だったようです。ジャズドラマーの青春を描いた「セッション」を制作するに相応しいキャリアですが、このキャリアを知って、映画の完成度の高さに納得しました。この世界感の完成度は監督自身の世界感そのものなんだと。だから不純物が入っていなくて、きっちりまとまっているんだと。

そしてそこからのキャリアもすごい。なんとハーバード大学なんですと。「セッション」の中で表されている知的さが交じったオシャレな世界感はジャズドラム+ハーバードというバックボーンから生まれたものだと再度納得。

この監督が自分で作った作品はまだ「セッション」と「La La Land」の2作のみですが、これからも注目していきたい監督です。

セッションで言いたかった事

いつも通りにあらすじをWikipediaからコピペしようとしたら、映画一作まるまる文章にしたような長文の駄文が載っていたので、今回はAmazonから引用します。

名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。
ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。
だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない〈完璧〉を求める狂気のレッスンだった。
浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。
恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし…。

ストーリーだけでなく映画の世界感も見てほしいので、オフィシャルのトレーラーも載せておきます。

一見すると、鬼教師の狂気だけを表しているように見えますが、この映画で表したかったことは恐らく、真剣さと裏表の狂気。そしてその狂気の中に一瞬見え隠れする美しさ。最近では賛否両論の議論がなされていますが、これはまさに、日本の高校野球のような美しさだと思います。この映画は、決してスパルタ教育を奨励しているだけのチンケな映画ではないし、音楽教育のあるべき姿を写しているものでもありません。そこをはき違えると、映画がつまらないものになってしまうのですが、キチンと理解するとものすごく奥深い映画になります。

主題がシンプルである事

「La La Land」もそうですが、「セッション」もしかり、デミアン・チャゼルの映画はストーリーがとてもシンプルです。たったひとつ言いたい事を決めて、映像や音楽を全てそれに合わせて作り込んでいるように見えます。映画全体がごちゃごちゃせずに、一つの統一感でまとめられていて、とても洗練されています。なんでも書いてしまうこのブログとはまるで正反対です。笑

映画の雰囲気づくり

デミアン・チャゼルの映画のもう一つの特徴は、色彩感覚が素晴らしいところ。そして光と影の使い方が物凄く上手です。前作の「セッション」では、スポットライトを多用して、影の部分を多く残し、全体として黒を基調にしたシックな色遣いでまとまっています。この映画では白黒映画のような美しさを感じました。

そして次作、現段階では最新作の「La La Land」では青を基調に黄色や赤の差し色がたまに入り、とても鮮やか。光と影の使い方はそのまま、そこに青を基調とした色彩が入って、初めてフェルメールの人物画を見たような印象を受けました。そんな楽しみ方も出来る映画です。

La La Landについて

まだLaLaLandを見てない方は、シンガポールで上映中なので是非見てほしいのですが、日本ではまだ公開されていないようです。日本語のトレーラーがまだなかったので英語のオフィシャルのトレーラーを載せておきます。

まだ日本では公開されていない映画だし、ネタバレになってしまうので、あまり深くは書きませんが、本作はミュージカル作品。タップダンスも雨に唄えばのジーンケリーのようなスタイルで、とても美しいです。「セッション」とはまた違いますが、これもジャズに惚れている男の物語。今回は恋愛に焦点が当てられ、音楽の偉大さではなく、人生全体を描きます。音楽も、色彩も、ストーリーも全てが「セッション」からバージョンアップしたかのような作品で、この先、デミアン・チャゼルはどこに行ってしまうのだろうと益々期待してしまいます。

日本では、今年の2月24日から公演予定のようです。

最後に、「セッション」のラストシーンで主人公のドラムソロがありますが、きっとこのバディリッチのスタイルへのオマージュだと思います。何本か似たような映像を発見しましたが、そのうちの一つを載せておきます。物凄い演奏なので、興味ある方は見てみてください。

それでは、また。

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コメント

  1. ゆい より:

    はじめまして。
    あなたのブログが大好きです。
    わたしは先週からシンガポールに住みはじめたので紹介されている場所に行ってみたいと思います。

  2. Hugo より:

    ゆいさん、はじめまして。見て頂きどうもありがとうございます。見て頂いただけでなく、コメントまでもらえると、書いていくモチベーションになります。これからもどうぞよろしくお願いします。

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