シンガポールでカニと言ったら、それはもちろん彼女ですよね。
え?知らない?
彼女はハウパービラというテーマパークにいるのですが、”万が一にも”彼女をご存知ない方は(シンガポールもぐりという事になってしまいますので)以下リンクにてご確認ください。
というのは冗談ですが、もちろんシンガポールでカニと言ったらチリクラブになる訳です。
チリ、
クラブです!!
シンガポール国内には有名なチリクラブ屋さんがいくつかあります。
名店10選!!や名店7選!!など、Googleで調べるとたくさん出てきますが、そんなに出されても困ってしまうと思うので、今回は厳選3選!!どこが一番おいしいのか、考えてみたいと思います。
有名店
有名店としては、Jumbo、Red house、No sign board、Palm beach、Long beachなど色々ある訳で、ローカルに聞いた郊外にあるようなところまで入れると、限りないチリクラブ屋さんがあります。どこが有名店?というと定義が難しいですが、日本人がレビューしているような場所はまず間違いありません。日本人は味以外にも店の雰囲気や接客態度、ロケーション、清潔度、はたまた客層など幅広い判断項目に基づいて判断する場合が多く、そこに行けば間違いないと言えます。その厳しすぎる判断基準が故に、高級店になってしまうのも事実ですが。。。
私はブログにローカルチックなレストランも書いたりしておりますが、今回はザ・日本人的厳しすぎる判断基準に基づき、間違いのないお店をピックアップしてみました。
繰り返しますが、今回挙げるお店は間違いないです。それでは各お店の紹介に行ってみましょう。
Jumbo
HP : http://www.jumboseafood.com.sg/en/
Address: 30 Merchant Road, # 01-01/02 Riverside
Tell : +65 6532 3435
まずはここ。Jumboですね。ここはもうお決まりというか、鉄板というか、ガイドブックにも大体一番に出てくるし、ほとんどの在住者も旅行者も行ったことのあるJumboです。
クラークキーの店舗が有名で、私もそこが一番好きですが、他にもECPやデンプシーヒルにあります。夕方、6時くらいからシンガポールリバー沿いのアウトドアシートでディナーを開始して、
「この紙エプロンちょっと恥ずかしいね。みんなに見られてるし。」
なんて最初は言いながら、カニが運ばれて来るや否や人目を気にせず素手でチリクラブを頬張り、フィンガーボールを使うのも忘れて、そのベタベタな手でジョッキを握り、そのホットな口をタイガービールで冷やすなんていうのは、なんともシンガポール的であり、素敵な光景です。
そうこうしているうちに(蟹を食べるために外した)時計は19時を回り、(食事が終わって時計を付け直す頃には)辺りは暗くなり始めます。逆バンジーもライトアップされ、クラークキーの飲み屋街が一気に活気が出てくる瞬間を注意深く窺いながら、いざ時が来たとあらば、万全の態勢で飛び込んでいける(2件目にはしご出来る)最高のロケーションです。
ロケーションばかり押してしまいましたが、味もなかなかイケます。ここのチリクラブの特徴は、「味噌っぽい」事にあると思っています。はっきりいって、辛いんですが、甘いんです。(え?はっきりしない?)この甘くて辛くて味噌っぽい感じがJumboのチリクラブです。揚げたマントウ(茶)も、蒸したマントウ(白)も両方頼んで、鍋についた最後の一滴まで堪能してください。
あともう一点、ここは大変混みあうので、予約をして行った方がいいでしょう。特にアウトドアシートなどの要望がある場合はそれも必須で伝えてください。ホームページからオンライン予約できるので、英語に自信のない人でも予約が出来ます。
Red House
HP : http://redhouseseafood.com/
Address: #01-14 The Quayside,60 Robertson Quay, Singapore 238252
Tell : +65 6735 7666
そして2件目はRed houseです。ここもシンガポール内に何店か構えておりますが、一番のおススメはロバートソンキーにある店舗です。ここもJumboと同じシンガポールリバー沿いにあるのですが、違いはロバートソンキー側にあるという点です。その大人の落ち着いた雰囲気のため、夜は雰囲気が最高です。アウトドアシートでヒーヒー言いながらチリクラブを食べた後は、クラークキーに繰り出すのではなく、ロバートソンキーでそのままワインコネクションか、バラッカで、白ワインですね。火照った口を冷やすのは、タイガービールでは十分でなく、キリッと冷えた白ワインが必要不可欠なのです。
また、気怠い感じで昼間に行くのもいいでしょう。ラグビーなどのスポーツを大量の大画面の前に集まりビール片手に熱狂しているオージーたちが集まる〔ブーメラン〕が近くにありますが、昼間に飲むビールは格別のものです。その一日をチリクラブにするのもそれはそれで”あり”だと思います。
また、ロケーションとか2件目の話とか、いらない話ばかりしてしまいましたが、肝心のチリクラブのお味は、中華系の店らしくシンプルにニンニクが良く効いており、普通に美味しいです。チリの味とニンニクの味がシンプルに混ざり合っていて、洗練されています。そのためJumboのような味噌っ気はありません。研ぎ澄まされたチリクラブなのです。写真からも分かる通り、色が赤く、ピュアなチリの色が出ています。それでいて辛過ぎず、もちろん甘過ぎず、絶妙な味付けが、人気の秘密なのです。
予約についてですが、Jumbo同様にオンラインで簡単に出来ます。Jumbo程には混んでおりませんが、出来る大人はご予約必須です。
No Sign Board Seafood
HP : http://www.nosignboardseafood.com/
Address: 8 Raffles Ave, (the esplanade) #01-14/16 Singapore 039802
Tell : +65 6336 9959
ゲイラン発祥のNo Sign Boardもシンガポール内に複数の店舗を構えておりますが、我が家はよくエスプラネード店によく行きます。(というか、エスプラネード店しか行ったことない。)ここはエスプラネードシアターに隣接しており、マリーナベイが一望できます。
Jumbo、Red houseと続けてシンガポールリバー沿いを紹介してきて、(クラークキーセントラルの中にNo sign boardが入ってるのにも関わらず)ここだけエスプラネード店を押すのには、理由があります。それは、マリーナベイが一望できるそのロケーションです。
近代シンガポールの(近代といっても50年しか歴史がないのだけれど、その中でも近代という意味で)象徴的な景色が眼前に広がっているのです。これは一見の価値があります。
で、話が逸れる前にカニの話ですが、ここのチリクラブはJumboと同じく味噌っ気ありのチリクラブです。個人的には、Jumboよりも甘さが感じられました。たっぷりソースがあるので、私はマントウにつけて食べるというよりも、米をもらって、米にかけて頂きました。
そして、このNo sign boadを厳選3選に入れた最大の理由が、ホワイトペッパークラブなのです。これは、いいです。シャルドネあたりの癖がない白ワインを冷やして、このパンチが効いたホワイトペッパーを食べると、マリアージュ(結婚)どころの騒ぎではなく、これはディスティニー(運命)なんだと瞬時に感じます。ホワイトペッパークラブはここでしか食べられないし、ここに来たら、このホワイトペッパークラブが一番のおススメです。
ただし、注意しなければならないことが1点あります。それがまた高級店らしい理由なのですが。このお店、やたらと高いカニを売ってくるのです。アラスカンキングクラブという、まぁ所謂タラバガニをゴリ押ししてくるのですが、このカニは1杯で440ドルとかです。スリランカンクラブなどの安いカニを頼むと、(5回くらい行ってるけどほぼ毎回)それじゃ小さくて物足りない と言ってきますが、十分に大きいので、自分の感覚を信じて頼みましょう。4人までだったら1杯で十分です。
カニの種類にこだわられない方は、行かれる前に是非、スリランカンクラブを予約していかれるといいでしょう。
番外編
わざわざ、ここにあげたような有名店に行かなくても、ホーカーセンターでチリクラブを食べることが出来ます。
これはニュートンホーカーセンター(改築前)で頼んだものですが、見た目の割りにかなりいけます。30ドルとかその程度で食べれてしまうので、気軽に行けてしまうのも良い点です。ちょっとチリクラブ試してみたい、という程度であれば、ホーカーで済ませてしまうというのも有効な一手であるでしょう。
まとめ
さて、ここまで具体的に3件のチリクラブ店を紹介して来ました。
批判を恐れずに、自分の率直な意見を言うならば、私の選択肢の第一はロケーションが抜群でホワイトペッパークラブが楽しめるNo Sign Boardのエスプラネード店が最初の選択肢になります。ロケーション、そしてそのクオリティーともに申し分がないです。
第2の選択肢としてはRed Houseが上がってきます。この理由はガーリックのパンチが効いたソースと、その余韻を漂わせながら流れ込む2件目としてのワイン屋が近くに豊富にある点です。これは最初の選択肢とはまた違った嗜好で、これはこれで”あり”な訳です。どちらかにしろと言うのは無理な話で、前回あっちだったから、今回はこっち。その程度の差ですね。
そして、もう一つの選択肢はJumboです。この有名すぎるお店は、日本からのゲストがガイドブックなどを見てきて予備知識があった場合、Jumboを使うと喜ばれるので、そういう時は選択肢の第1になるでしょう。
このように、私の場合はこの3件を状況に応じて使い分けています。
さて、如何でしたでしょうか?
厳選3選ということで選んでみましたが、シンガポール通の方からしたら異論は多くあるかもしれません。「チリクラブなんてどこも一緒だよね。」なんて事を耳にする事もありますが、そんなカッコ悪い事言わずに、チリクラブを楽しむことが大事です。もっと言えば、”違い”を楽しむ事が第一歩かもしれません。
それではみなさん、レッツ・チリクラブ!!
2016年9月補足
ベスト3を挙げたばかりですが、ここに一つ期待の新星がおります。その名はMellben!!最近、初めて行ったばかりなのでこの中に名を連ねられるか分かりませんが、とりあえず別口で記事を書きました。美味しいチリクラブ屋さんを探している方は、こちらも要チェックです!!