シンガポールには多くのチキンライス屋が溢れかえっているけれども、美味しいチキンライスはそれほどない。
どうも、シンガポールチキンライス評論家のHugoです。
妻の友人宅近くに美味しいチキンライス屋があるとの噂を聞きつけ、調査をしてまいりました。今回の舞台は、シティ近くではありません。話題のエリア、Beauty world(美世界)です。高級ランチに負けないほどのインパクトです。駐妻のみなさま、心してご覧下さいませ。
7th Mile Bukit Timah Food Centre
いきなりですが、ここで問題です。
問題 : 下は洪水、上は火事って、なあに?
回答 : お風呂!
そんな古典的な謎々、子供のころに聞き飽きたよ!と思ったあなた、
ブッブー!!外れです。
正解は、この写真を見てから答えて下さい。
ご覧になれば分かると思いますが、下はウェットマーケット、上はホーカーセンター。
正解は、7th Mile Bukit Timah Food centreです。
聞き慣れない名前かもしれませんが、地図ではここになります。ここが今回の舞台。早速紹介していきましょう。
Beauty world MRT Station
地図を見ても分かる通り、7th Mile Bukit Timah Food centreという名前のホーカーは、Beauty world MRT駅近くにあります。
私はダウンタウンラインへのアクセスが良い場所に住んでいるので、MRTを使いましたが、ダウンタウンラインへのアクセスが悪い方は、もしかしたらバスの方がアクセス良いかもしれません。
駅を出てすぐのこの道を進んだ先にあります。向かいに見えるのが、目的地です。
これが今回紹介するチキンライスだっ!!
謎々でも明かしていますが、ホーカーは2階にあります。迷わず階段をあがったら、この看板を目指してきてください。ものすごい行列が出来ているので分かると思います。
Seng Heng Hainanese Boneless Chicken Rice
Address : #02-177, 51 Upper Bukit Timah Road, 588215
Tell : +65 96624263
Opening hours : 11時から、チキン終了まで。
チキンライスのチキンなんて、どこも買い物のチキンを使っているんだから同じじゃないかと思われる方もいるかもしれません。そんなあなたは全く分かっていないシンガポール初心者です。その切り方にこそ秘訣があり、切り方はチキンの味の良し悪しを決定します。
ここのお店のもっとも素晴らしい事は、主人の仕事。その仕事、まさに職人、いや必殺仕事人です。次々にチキンを”正確に”骨抜き(ボーンレス)に仕上げていく辺り、普通の仕事人ではありません。そしてこの(言い方が悪いけど、正直言って汚い)ホーカーにて、白シャツ、きっちり七三分けという風貌は、まさに床屋の主人。それでいて包丁片手にしかめっ面でチキンを捌いて行くので、まるでゴルゴ13のよう。男なら誰しもが憧れるような、男の中の男です。
この日、私たちは11時から待って、チキンライスにたどり着いたのはなんと、11時半。30分待ちです。30分間も涎を垂らし続け、主人の仕事に感心し続け、最終的にたどり着いたチキンライスがこちらです。
どうですか?ちょっと写真じゃわからないと思うのだけど(いや、本当に)、チキンの切り方が素晴らしい。チキンがもうプリップリです。それにゴマ油風味のタレが程良くかかっており絶妙。素晴らしいチキンライスです。個人的には、イーナムキーより美味しく感じました。
このチキンとご飯で、なんと3ドル!!!凄すぎる!!!
そしてもうひとつ、ここに書かなければならないのは、スープの素晴らしさ。シンガポールには中華系の美味しいハーバルスープが多くありますが、なんとこれ、ホーカーセンターでも飲めるんです。しかも、遜色ない。(というかスープレストランより美味しく感じたくらい。)
これはなんと、3.5ドル!!!いつも払ってるあの金額は何なんだと言いたくなるような価格破壊ぶりです。しかも値段抜きにして美味しい。世の中本当に広いです。
さて、如何でしたでしょうか?
今回紹介したホーカーセンターは、(おそらく)その立地から、こんな激安な設定になっていますが、きっとシティエリアにあれば値段もシティ価格になるのだと思います。
味だけをとったら、私の一番好きなチキンライス屋さんと公言しているWeeNamKeeに遜色ない(というか互角の)味です。お酒がある点や、サイドの充実ぶりではWeeNamKeeにとても適いませんが、コストパフォーマンスとスープの素晴らしさは完全にSeng Heng Hainaneseに旗が揚がります。もっと近くにあったらいいのにと本気で思うチキンライスでした。
それでは、また。良い週末を。