観光客が訪れるシンガポール。これほど観光客慣れしている国は少ないのではないかと思う。その理由のひとつとして私が想像するのは、移民が多いから。地下鉄のホームなど人の集まる場所で周囲を見渡してみればすぐに理解できる。一周回る間に中国人、インド人、マレー人、西洋人とあらゆる人種が目に入る。シンガポールに住む人で外国人慣れしていない人はまずいないと言っていい。そもそも外国人という概念すらあるか疑問だ。
そんな異人種国家のシンガポールの観光の中でも、アラブストリートはガイドブックに良く載っている。アラブストリートという地名(?)から、その道自体が注目されがちだが、このエリアで一番オシャレなのは間違いなく、ハジレーンだ。始めてきたときにはまるで裏原(学生時代に通った原宿の裏のオシャレなエリア)に思えて胸がときめいた。
今回はそんなハジレーンの雰囲気をちょこっとと、そしてそこに突如現れたミュージアムについて紹介したいと思う。
ジブリ好き、必見です。
シンガポールの裏原ハジレーン
ジブリの前にまずはハジレーンの紹介をします。ハジレーンはアラブストリートから徒歩30秒のところで並行に並んでいる、アラブストリートを隣の隣へ行ったストリートです。
こんな感じのペイントされた建物がいくつかあって、生粋の写真スポットです。
この壁にへばりついて写真を取ることはもはやシンガポールに来たという証明ですらあります。
オシャレなのは壁だけではなく、お店もです。カフェやバーの店先には机と椅子が並べられ、オシャレな人達がお茶をしていたり、ビールを飲んでいたり、ほっこりと水たばこ(シーシャ)を吸っていたりして、とても雰囲気がいいです。
そうそう。以前紹介したこのハンバーガー屋さんもハジレーンにあります。
洋服屋さんや雑貨屋さんもストリートブランド中心で、まるで裏原のような若い活気を感じます。
ナオヒサイノウエって誰?
そろそろ美術館の紹介に行きましょうか。
サトシナカモトはビットコインを作ったとされる人だし、ハルカナカムラはミュージシャンだけど、ナオヒサイノウエは画家で、ジブリの絵を書いている人です。
私もナオヒサイノウエの事は全く知らなかったので、Wikipediaをそのまま引用しておきます。
井上 直久(いのうえ なおひさ、1948年 – )は、日本の画家・イラストレーター・漫画家。大阪府東大阪市出身。茨木市在住。金沢美術工芸大学産業美術科卒業。2002年-2007年成安造形大学教授。以後フリー。
大学卒業後、広告代理店に2年勤め、大阪府立春日丘高等学校に美術教諭として19年間勤務。学校勤務と並行して、異郷「イバラード」をテーマにした作品を描き、個展や画集を発表。1992年に学校退職後も精力的に活動し、1995年公開のアニメ映画『耳をすませば』中の挿話「バロンのくれた物語」の背景画を制作して注目を集める。2007年にはスタジオジブリが製作した映像作品『イバラード時間』を監督する。
こんな記事を書いておきながらアレなのですが、ジブリについても詳しくないので、あんまりよく分からないです。。。私が言及出来ることは、「耳をすませば」の絵を書いたんだ!すごい!!くらいです。
ハジレーンにあるミュージアム
そろそろ本題の紹介をしていきます。まず外観はこんな感じです。狭い入り口を入ると、階段があります。ちょっと入りずらいですが、遠慮せずにずかずかと入っていきましょう。
すると、中はこんな感じ。軽井沢辺りにあるコジャレタ別荘的な雰囲気です。
映画も上映されています。この日は魔女の宅急便が上映されていました。
階段を上がるともう一つ上の階に行けます。
階段を上るとこんな感じ。見慣れたジブリの絵が並んでいます。どうやらこれ、映画を作るときに本当に使われたものらしく、結構な価値のあるお品です。
ジブリではなさそうな、ナオヒサイノウエオリジナルの絵もあります。
で、結局何をするところなの?
ここはミュージアムなので、絵を見るところなのですが、そんなに広くはありません。サクサク見れば3分くらいで見終えてしまう量です。
ですがここでは見るだけではなく、買うことも出来ます。
全ての絵には値段が付けられているんですね。
このキキには6400ドルという値段が付けられていました。50万円以上です。安いと思うかどうかはあなた次第です。
もちろん、私は買わずに、冷やかすだけ冷やかして写真を取って帰ってまいりました。
ハジレーンに寄る機会があったら、ふらっと中を覗いて、ふらっと原本を買ってみては如何でしょうか?それでは今週もあと一日、頑張りましょう。