日本には、鬼の居ぬ間に命の洗濯ということわざがありますが、これは自分の嫁を鬼と隠喩して、そのつかぬ間の空きに息抜きをする例えです。これはこれで、日本人的な巧みな表現方法だなと感心する訳ですが、
私は嫁の居ぬ間に、嫁の友人達とハイティーに行きます。
まさに、現代人ですね。古き良き日本男児的な感覚は甚だ感じません。
シンガポールのガイドブックには必ずと言っていい程載っているハイティ―(もしくはアフタヌーンティー)。イギリス発祥のこの文化は、イギリス植民地であったシンガポールでも経験することが出来ます。
女子には魅力的なのに、男子には魅力的でないこの文化、男子代表として、調査してきました。それではレポートしていきたいと思います。
Axis Bar and Lounge
住所: 5 Raffles Ave, 039797
電話: 6885 3500
今回潜入した現場は、Axis Bar and Loungeです。あの格式高いマンダリンオリエンタルの中に入っております。(注・マリーナマンダリンではありません。)
このお店に来てまずびっくりするのが、ピアノの大きさ。このお店はBar and Loungeというだけあって、それほど大きくはありません。ホテルのフロアの一角にあるラウンジといった佇まい。それなのに、このグランドピアノです。綺麗なお姉さんが弾いていましたが存在感がありました。
ハイティ―の準備
15時のスタートに合わせてゾロゾロとお客さんが入って来ました。今回は有り難いことに友人が予約してくれましたが、予約は必須です。
席に通されると、まずお茶を選びます。AXISの場合、なんとメニューが日本語でした。きっと日本人のお客さんが多いのでしょう。(特に、駐妻が!)
お茶が訳わかんないという人は、サンプルもあるので好きなのを試せます。嗅いでも分からない人はネーミングで選びましょう。(私の場合、名前しか見ないです。)
ハイティ―で出てきたものたち
さて、お茶を頼んで一息すると、怒涛のように食べものが出てきます。(食べ終わらないと次が出てこないので、怒涛のように食べたとも言える。)
まずは、スミレ色ベリーのゼリーです。泡が軽くて、それにベリーのリッチなテイストがマッチして爽やかな一品。見た目的にも美しいです。この時点ではベリーに注意を払う訳ではなく食べたのですが、このあと”ベリー”が大変な意味を持つことになります。
お次は、
- 鴨のリエットとフォアグラ ラズベリージャムのせ
- 生ハムとメロン ルッコラと熟成バルサミコ添え
- トリュフ香る卵とチャイブのサンドイッチ
- ケイパーベリーとセミドライトマトクリームチーズ
品数が多過ぎて訳わかんないですけど、食べたらどれがどれか分かります。リエットとフォアグラが美味しかったです。
お次は、
- アスパラガスとライムとカニのクリームブリュレ
- 黄ズッキーニと苺とリコッタチーズ バルサミコ風味
- ロブスター アイオリソースと共に
私はこっちの方がおいしいと思いました。ロブスターもブリュレも、少なすぎですね。もうちょっと量が欲しいです。。。
お次は
- キャラメルメイプル味のクルミのスコーン
- ミックスベリーとハイビスカスのスコーン
- コーニッシュラムパイ
- バターナッツとクランベリーのパイ
この辺りからだんだんと、おかしくなってきます。さっきまで少ないと言っていたのに、スコーン2個とパイ2個は結構お腹に貯まるのです。でもスタートは15時だったし、お昼ご飯は抜いています。もちろん、まだまだ食べられます。
ここで本丸が登場します。その布陣はというと、
- ブルーベリースフレロール
- ブラックベリーのヨーグルトムース
- ピスタチオとラズベリーのマカロン
- ライチと苺とレモン風味のバウンドケーキ
- サマープディングとヨーグルトクリーム
- さくらんぼのミルフィーユ
堂々たる布陣。ベリー尽くしです。
まさに、北島康介。
何も言えねぇ、、、
となります。
この華やかな3段スイーツを食べている途中で、血液中の血糖値が上がっていくのを感じる事が出来ます。最初は糖分上昇に体が喜んでいるのだと思っていたのが、よくよく耳を澄ましてみると、それは悲鳴でした。私、スイーツは別腹だと思っている程のスイーツ男子ですが、これはちょっとやりすぎです。食えないです。。。
お昼ご飯を抜いて挑みましたが、それは大正解。夕飯まで要らない位にお腹いっぱいになりました。お昼は軽くも食べないほうがいいです。
おまけ・ハイティで出てくるお茶
マンダリンオリエンタル、オリジナルのブレンドがあります。緑茶ベースのお茶のようですが、試したことがないので、分かりません。お値段も高級でしたが、パッケージにも高級感が出てます。
でもちょっと待って。TWGについて、詳しくご存知ない方も多いようです。歴史を知らない方はこちらをご覧ください。盲目的に日本の知人に紹介する前に、知っておいた方がいいですよ。
マリアージュフレールが一番いいという事ですかね。うちもTWGは使っていませんが、紅茶は日本で買った(頂いた)マリアージュフレールを飲んでます。
さて、如何でしたでしょうか?
ハイティ―に行って分かったことがあります。それは何事にも限度があるという事。甘いものばっかり食べるのではなくて、普通にご飯を食べた後に、コーヒーと一緒に一個だけ甘いものを食べるというのが幸せなんですね。
結論 : 何事にも限度がある。
ということで、みなさま良い週末を。