宮内省も御買上げ!佐藤養助の稲庭うどんがシンガポールに!!

蕎麦を食べるとき、つゆに先っちょだけ蕎麦をつける人がいます。それは東京を江戸と呼んでいた当時、つゆの味は濃いのが基本でした。汗水流して働く江戸っ子気質に、しょっぱい味は歓迎され、粋とされました。それ故に、蕎麦を全部浸したらしょっぱくてしょうがなかったのです。今でもそんなつゆを出す店はあります。そんな時は先っちょだけつければいいのです。ですが何度も蕎麦を浸すにつれて、つゆはだんだん薄まってくる。そしたら全部つければいいのです。ですから、蕎麦を先っちょだけつゆに浸けるのは理にかなっているし、普通です。

ですが、通”ぶっている奴には腹が立ちます。

そばは先っちょだけつゆにつけるのがいいんだよ。

と。

薄いつゆに、先っちょだけつけても美味しくないのは当然。先っちょだけ浸けのルールは上方に行ったら通用しないのです。こういうことを知らずに先っちょだけ浸けのルールを周知する輩を知ったかぶりと言います。粋でも何でもないんですね。わざわざ濃いつゆに先っちょだけ浸けるのは粋です。おっとりした職業柄の京都の蕎麦は薄味が基本ですから、これとは対照的に江戸っ子のアイデンティティが生まれる訳です。ですが、それを京都の蕎麦でやったらただの勘違いなのです。

この文を見ただけでもイラッとする人が(おそらく)いるように、蕎麦を食べるときに、食べ方を人に指摘すると、喧嘩のもとになります。蕎麦はあまり噛まずに喉越しを楽しむもんだと言いますが、3口噛んでから食べようが、10口噛んでから食べようがいいのです。人それぞれ美味しい食べ方で食べればいいのです。蕎麦を食べるときは、人の事は気にせず、好きな食べ方で食べましょう。

さて、こんだけ蕎麦について語った後に言いづらいのですが、今日は、うどんの話です。

スポンサーリンク
Hugonoblog レクタングル(大)

稲庭うどんについて

導入で蕎麦の話を散々しておいてから、うどんの話か。マジか。と思うかもしれませんが、今日は稲庭うどんの話。そばに近いうどんですね。細くてつるっとしていてコシのあるのが特徴の稲庭うどんですが、最近は色々な所で目にします。居酒屋ですと稲庭うどんと謳いつつ細いだけのうどんを出してくるところがありますが、本物の稲庭うどんは驚くほどに美味しい。

江戸っ子は上方のうどんを「そんなミミズみてぇなもん食えるかよ。」と軽蔑していたようですが、稲庭うどんが江戸に入っていれば違っていた事でしょう。稲庭うどんの説明はWikipediaに譲るとしましょう。

稲庭うどん(いなにわうどん)は、秋田県南部の手延べ製法による干しうどんである。日本三大うどんのひとつに数えられる。

ひやむぎより若干太く、やや黄色味かかった色をしている乾麺。製造工程は、食用植物油を使用せず打ち粉としてでん粉を使う点や、乾燥前につぶす事による平べったい形状が特徴。麺は気泡により中空になっており、そのために食感は滑らか。稲庭うどんについて記述のある「稲庭古今事蹟誌」によると、寛文年間以前に秋田藩稲庭村小沢集落(現:秋田県湯沢市稲庭町字小沢)の佐藤市兵衛によって始まると伝えられている。

賜宮内省御買上之光栄 七代佐藤養助

そんな稲庭うどんの中でも、まず間違いなく美味しいのは佐藤養助。宮内庁も買いつけたという稲庭うどんは絶品です。私今まで、佐藤養助というのは乾麺の販売のみだと思っていたのですが、どうやら飲食店も経営しているようです。

そんな名店がオーチャードのウィスマアトリア内に出来たとなっては、行かない訳にはいきません。日本のホームページを見てみたのですが、メニューはシンガポールとほぼ同じです。まぁまず間違いないメニューです。日本の方が安いですが、シンガポールで食べられるだけでもラッキーです。

Wisma atria店

さて、ようやくWisma Atriaのお店のレビューに入ります。場所は今年7月にオープンしたてのJapan Food Town内になります。雰囲気は少し小洒落た蕎麦屋さん。カウンターとテーブルがあります。カウンター席はオープンで、一人でも入りやすい雰囲気です。

sato-yosuke_05

Inaniwa yosuke

Wisma Atria店

お味について

私は一人でカウンター席に座り、天丼セットを頼みました。

稲庭うどんがたっぷり一皿と、エビ天が載った天丼が付いてSGD26。税込み約30ドルです。これはお得です。うどんだけでもイケますし天丼だけでもイケるクオリティーですが、両方ついてこの値段ですから、大満足なわけです。

sato-yosuke_02

まず箸を付けるのはこれです。稲庭うどん。

美しいの一言です。うどんを見て「みみずみてぇなもん」と形容した江戸っ子もこれを見たらたまげるでしょう。単なる小麦粉から作られている麺だろと馬鹿にしているあなたも、唸るでしょう。この繊細さです。乾麺だからこそのコシがたまりません。

つゆは濃いめのつゆ。ワサビやネギやシソの薬味がたっぷりついて来ますが、つゆに入れたらもったいない位のクオリティー。薬味は箸休めにちょうどいいかもしれません。

sato-yosuke_03

そして天丼。天ぷら屋の蕎麦と、蕎麦屋の天ぷらを比べたらもちろん軍配が上がるのは蕎麦屋の天ぷらです。ここの天ぷらも例にもれず、ちゃんと揚げていました。エビを揚げてるところなど見ると、本当に神経を尖らせていて、美味しくなる訳だと納得してしまいました。

なかでもレンコンが甘くておいしかった。きっと野菜にも妥協せず、ちゃんと選んでいるからこその味です。

sato-yosuke_04

さて、奥様方。このクオリティーで30ドルはなかなか魅力的ですよ。平日のランチに如何でしょうか?(怨)きっと満足していただけると思います。(恨)天丼セット以外にも美味しそうなセットが用意されていたので、是非食べてみて下さい。(妬)

以上、駐妻に対する、恨み・辛み・妬み・嫉み・僻みのルサンチマンたっぷりでお送りしました。平日こんなとこ来れるなんて、いーなー。

スポンサーリンク
Hugonoblog レクタングル(大)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
Hugonoblog レクタングル(大)

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です