安くて美味しい気軽な中華 ローカル点心の瑞春 SweeChoon (シンガポール)

夕方の6時オープン、朝の6時まで営業という変わった営業時間の飲食店があります。

その営業時間から、リラックスできる雰囲気でゆっくり過ごすのかと思いきや、圧倒的な回転率でいつも活気に満ち溢れています。

1.7ドル程度から頼める点心は格安で、値段を見ずに好きなだけ頼んでも全然問題ありません。

ファーラーパークMRTステーションから徒歩7~8分という決して良いとは言い難い場所に位置しておりますが、いつ行っても大体満員です。並ぶことは覚悟していきましょう。

このお店、瑞春(SweeChoon)というお店です。今回はこのお店を紹介します。

swee_choon_logo

Swee Choon Dim Sum Restaurant (瑞春点心餐厅)

Address:185/187/189/191 Jalan Besar, 208882
電話:+65 6225 7788
営業時間:Wed – Mon: 18:00 – 06:00
定休日:Tuesdays

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料理について

文章で魅せることを特徴としている本ブログ(自負し過ぎ)ですが、百聞は一見に如かずと言う事で、なんの導入もなくいきなり惜しげなく写真を載せていきます。

SweeChoon (1)

まずは小籠包。点心屋さんに来たら必ず頼む小籠包です。(台湾には完敗しますが)シンガポールには小籠包が美味しい店がたくさんあります。それではここの小籠包はどのくらい?というと、正直言ってランキングには一歩及ばずといったところでしょうか。決して不味い訳ではないですが、特筆すべき点もない、いわゆるのっぺり顔の小籠包ですね。まぁ普通です。

SweeChoon (5)

そして揚げてある餃子。これはなかなかでしたね。中華式の分厚い皮も慣れれば美味しく感じるもの。というか中華料理としての懐かしさを感じます。これはいわば、夏休みに帰省した実家で食べる冷やし中華のような感覚でしょうか。悪くはないです。ディップする先は、お酢の効いたお醤油ではなくて、思いっきりジャンクなチリソースがいいですね。このジャンクチリソースは、ジャンクなボトルに入って各テーブルに完備されており、懐かしい感じがします。(注・私は中国人ではありません。)

SweeChoon (7)

そしてエビのダンプリンとシュウマイ。これは良いです。特に、エビのダンプリン。これは追加注文したくなってしまう位美味しかった。(実際にはいろいろと頼みすぎて、もう頼めなかった。)中身がこれでもかってくらいにエビなのです。私は(その熱そうに立ち込める湯気にビビッて)ふたくちで行きましたが、これはひとくちで行ったら至福に到ることが出来ます。シンガポールのこのレストランで蒸されるために、そして今この瞬間に口の中に入るために、どこかの大海原で生まれてきたであろうエビに口全体に満たされ、そしてその必然さに心が満たされてゆきます。

これもディップするべきはチリソースでしょう。ローカル点心にチリソースはマストです。決して美食といった視点では正解ではないでしょうが、フランスで生牡蠣を食べたらトマトのソースで食べるように、ハワイでハンバーグを食べたらグレイビーソースが一番と感じるように、ローカル点心のダンプリンにチリソースというのは不文律なのです。

それはシュウマイも然りです。ローカル点心のシュウマイは、醤油ではなくてチリソースで食べるのがベストです。

SweeChoon (8)

次はこれ、ロングビーン(インゲン豆)の辛めの炒め物です。これも良かったです。いんげんとひき肉、そしてチリ。この組み合わせには運命的なものすら感じます。インゲンをインゲンだけで食べたときの味からはまさに想像できないメタモルフォーゼを感じます。中華料理の鉄板メニューですが、店によって当たり外れがあるのもこの料理の特徴。ここSweeChoonは当たりです。

SweeChoon (12)

そして、これ。衣にエビのペーストが練り込んである手羽先の揚げ物です。今回の食事では内心これが一番楽しみでした。今や私のお気に入りレストランの一つ、ノビナのHongKongStreetでの一押しメニューがこれなのです。

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HongKongStreetのPrawn Sauce Chickenは本当に美味しく、これが楽しみで通ってしまう位。ですが、SweeChoonのそれは別ものでした。まず衣が硬くてサクサク感が足りない。まぁ、一つの完成形を脳と味蕾が覚えている中で、おなじメニューを頼むのだからフェアでないと言ったらフェアではないのですが、正直な感想はイマイチでした。

SweeChoon (13)

そしてこれはビーフン。これも特筆すべきこともない程度の普通のビーフンでした。中華料理特有の、中華鍋+MAX火力により付着する”火の匂い”は健在で、中華料理としての威厳はあるものの、麺の触感からしてみても、周りの野菜の引き立て具合を見てみてもあまり感心できない味でした。合格点まではもうひとつ。

SweeChoon (14)

そして最後はこれ。誰かがネットで絶賛しており頼んでみました。私はこれをダンプリンとソースがそれぞれが主張しあっていて、完全に分離しているように感じました。悪くはないのですが、、、ネットの口コミはあまり信用できませんね。(私も良し悪しはっきりつけてるので、そう思われてしまうかもしれません、、、)

お酒がない事について

ここまで特にハイライトせずにきましたが、なんとこのお店、お酒がないのです!!

お客さんの回転数を高めるためには仕方のない事かもしれませんが、これは私にとって大問題です。お店の評価をするうえでの死活問題と言って良い程。

例えば、アツアツの焼売が運ばれてきたときには、
「あぁ、ここにビールがあったらなぁ。」
と思う訳だし、

ピリッと辛いロングビーン(インゲン豆)を食べているときも、
「あぁ、今、手もとにビールがあったらなぁ。」
と思うってしまう訳です。

この問題は食事をしている最中、始終私に付きまとう大問題でした。

代替案としての中国茶

この「酒が置いていない」という大問題に対して、私は中国茶を代替え案として提案したいと思います。このお店は中国茶が安く、面白いのです。

妻は菊茶、私は鉄観音を頼みました。SGD1.2/personとなっていますが、それぞれ別のものを頼んでも、ちゃんと気前よくポットでサーブしてくれます。

SweeChoon (3)

サーブの仕方はこれ。中国式熱湯漬け湯呑みで供されます。消毒を綺麗に洗って安全ですよの印なのか、温かく飲むための工夫なのかは知りませんが、これはいいですね。リフィルもフリーなので、ガブガブ飲んで、ポットが空になったらまたお湯を入れ替えてもらいましょう。

「酒が置いていない」という大問題に面しても、私はこのお茶に幾分、救われました。

ロケーションと営業時間についての考察

最後に、ロケーションと営業時間について書いて終わりたいと思います。

MRTの駅で言ったら、ファーラーパークとローチャーの間です。微妙な駅の間です。近くに住んでいれば、これは良いお店でしょう。間違いないです。

ですが、わざわざ出かけるとなると話は違ってきます。普通の時間であればもっと最適なお店はあるはずです。例えばこのようなお店。

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こんなところでも同じような食体験が出来ます。チャイナタウン駅に近いのでアクセスも便利です。ではSweeChoonのアドバンテージは何かというと、それは営業時間でしょう。朝6時までやっているローカル点心屋はあまり多く有りません。

それはもしかしたら、仕事でのストレスから飲み過ぎてしまったにもかかわらず、不完全燃焼の後に炭水化物を求めるおっさんかもしれません。あまりに多くの反省点を残した合コンの反省会に寄る若者かもしれません。またはクラブ帰りのギャルかもしれません。

朝までやっているローカル点心。わたしにはその気怠さが透けて見えます。そういった利点もあるこのお店。ここには夕方のベストの時間に行って、その味だけで評価してはいけないお店だと思います。私の貴重なレパートリーの一つであります。

さて、如何でしたでしょうか?

書き終わって今振り返ると、ずいぶんと褒めもしましたし、結果貶すようなことも書いてしまいました。総合的にどうなの?というと、結構私は好きです。「酒が置いていない」という大問題を孕んだお店ではありますが、安くて美味しい点心は貴重ですし、知っていて損はないです。またフラッと立ち寄りたい店です。

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