築地すし 竹若 シンガポールのリーズナブル寿司マーケットに期待の星

数ある池波正太郎のエッセイの中でも、食に関する傑作エッセイ集”むかしの味”という本があります。この本は東京を中心に全国(パリもちょこっとあり)の美味しい店のレビュー本で、エピソードとともにそのお店が語られています。著者が池波正太郎ですから、歴史のある店が選ばれ、そのお店と池波正太郎との長いエピソードとともに語られます。そのためタイトルもむかしの味となっています。歴史、ストーリーのあるものが好きな私は、食に関しても同じで、この本はそんな私にとって「ドストライク」な本です。さらに、この本には今の飲食業をやる人のみならず、外食をする上での楽しみ方のヒントが満載です。

この”むかしの味”の中に、銀座の新冨寿司について紹介している章があるのですが、その中に面白い文章があります。

 ところで、鮨は何といっても、口へ入れたとき、種と飯とが渾然一体となっているのが私は好きだ。

飯の舌ざわりよりも、分厚い種が、まるで魚の羊羹(ようかん)のように口中いっぱいにひろがってしまうような鮨は私にはどうにもならない。

魚の羊羹という表現が池波正太郎らしくて面白い表現です。日本で種の大きさを売りにしているような寿司屋がありますが、それを思い出してクスッと笑ってしまいます。小さいのを口にぽいっと放り込んでその飯と種との調和を楽しむ。そんな江戸前すしって良いですよね。

という事で行ってきました江戸前すし。

今日も場所はジャパンフードタウンの中。築地すし竹若を紹介します。

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築地 竹若について

竹若は28年の間、築地にて力をつけてきた本物のお寿司屋さんです。決して高級志向の店ではなく、入りやすい雰囲気です。そして築地という立地からも、提供されているのは正真正銘の江戸前すしです。

駄文でクドクドと説明するのはやめてランチメニューを撮ってきたのでそれを載せておきまっしょう。私は上握りを頼みました。

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お料理について

そしてこれが出てきた握り。米が固めに炊かれていて、口の中で種と混ざる感覚が小気味よいです。冒頭の池波正太郎の文章を思い出しながら、「これ、これ。」と、ほくそ笑んで食べました。周りにいた人達からしたら相当気持ち悪い人だったでしょう。

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イクラにトロ、そしてタイにホタテと、種は申し分なしです。これだけあって外れはなく、全て美味しく頂きました。

茶碗蒸しにお味噌汁、そしてフルーツも付きます。

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これで24.1ドル、税込み30.7ドルだったら相当なコスパじゃないですか?今までシンガポール一番のコスパ寿司は冨寿司だと思っていましたが、ここもかなりのものです。私の中でのシンガポール寿司ランキング(100ドル以上する高級店除く)は冨寿司と竹若が2大巨頭となりそうです。

以上、寿司レポートでした。最後に、ジャパンフードタウンに来たら、なんだか取りたくなってしまう提灯を載せておきます。

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