シンガポールのS級珍スポットHaw par villaの味わい方(1/3 地獄編)ハウパーヴィラ

Haw par villaってご存知ですか?知る人ぞ知る(ガイドブックにも載っているけれど)シンガポールに存在する奇天烈なテーマパークです。行った方のブログには、大体がそのインパクトのある写真を大量に載せ、それとともに、訳わかんない!シュールすぎる!などのコメントが載せられております。

Haw par villa1

今回、このテーマパークを紹介するにあたり、いろいろ考えました。多分、同じような事を書いてもしょうがないし、写真も似たり寄ったりのものになるだろう。ここは展示が面白すぎるから、それをただ載せただけでは、展示が面白いだけで、ブログが面白いのとは別だ。そうだ、自分なりの解釈を交えて、自分にしか出来ない紹介の仕方をしよう!!

という事を(無謀にも)思いたちました。そこで、私が勝手に場面を解釈して解説を加えました。どうせ正解の解釈はないだろうと考えて適当に解説しているので、「おい、適当な事言うな!」という突っ込みは勘弁して頂きたいです。そんな突っ込みの全てに、私は「行けば、分かる。」で返したいと思います。とにかく、行かないと分からない場所なのですが、わたしも一応ブロガーの端くれなので、無い頭をそれなりにしぼって解説してみます。

どんな案内になるかは分からないですが、とにかく、始めてみましょう。

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そもそもハウパーヴィラとは?

いきなり展示の説明に入っても、何が何だか分からないと思うので、さすがにこのテーマパークは何ぞや?という所を少し説明しておきましょう。

ハウパーヴィラは、軟膏薬タイガーバーム (虎標萬金油) の売り上げで巨財を成した胡文虎 (en:Aw Boon Haw 、1882年-1954年) と胡文豹 (Aw Boon Par、1884年-1944年) の兄弟により建設された。Haw Par Villa 及び虎豹別墅の名称はこの兄弟の名に因んだものである。

園内の像・ジオラマは、地獄・極楽の様子を表したものや、『西遊記』や『山海経』に登場する神仙・妖怪・瑞獣、『二十四孝』の道徳説話の場面など、中国の精神世界を紹介したものが多い。主にコンクリートを用いて造形された像の総数は1000以上、ジオラマは150に上る。これらの像はいずれも極彩色かつ見方によってはグロテスクな造形をしており、日本の力士や自由の女神像など、中国とは関係のない像も混在している。所狭しと並べられたこれらの像によるキッチュな景観がこの庭園最大の特徴である。

(Wikipediaより)

特徴はキッチュな景観なんですねー。ってキッチュってなんやねん!

とGoogleで調べると、

kitsch

何ともひどい説明ですが、とにかくタイガーバームの産みの親であるハウさんとパーさんが作ったテーマパークなのですね。

意外と歴史は古く1937年の庭園としてのオープンから、一度は戦争により荒廃したものの、アトラクションを入れて遊園地として復活してみたり、再度無料で庭園になってみたりと、波乱万丈な運命を辿ってきたのですね。私は今の姿も好きですが、無料で展示を見せるためにオープンしているなんて少しおかしいし(誰が維持費を払っているのだろう?)、まだその営業形態は移り行く途中なのかもしれません。

Haw par villaの全貌

このテーマパークの全体像を説明するのはとても無理な話ですが、その地理的な全体像という意味ではこんな感じです。いくつかのエリアに分かれているのですが、それぞれ見応えがあり、予想以上にかなり広いです。

Haw par villa2

まず、この地図上のYou are hereの位置あたりは何のエリアにも区分けされていませんが、その辺にも既に突っ込みどころ満載の展示がされています。テーマパーク全体で、(良く言えば)お客さんを飽きさせない様な仕掛けになっています。(悪く言えば、そこら中にごちゃごちゃ展示があります。)

ハウパービラ、お出迎えの展示

まずは、太極拳にインドネシアの舞踊の手の動きを取り入れた戦士の像がお出迎えしてくれます。この鎧は平和な世の中になってから進化してき形で、肩などに余計な装飾がついています。(注・予想ですよ。)

Haw par villa5

朗らかな顔で、私たちお客さんを温かく迎えてくれている感じがヒシヒシと伝わってきて、入口に相応しい展示といえます。これを見ていると、これ以上に入口に相応しい展示は無いかもしれないと思ってしまいますが、それは飛躍しすぎでしょう。

次に、中国的いらっしゃいませの像が気持ちよい挨拶で出迎えてくれます。

Haw par villa3

下っ端(左):ようこそHaw par villaへ。私たちのヴィラを心ゆくまでお楽しみ下さい。
ボス(右):がっはっは。まぁおめぇらみてぇな田舎もんが見ても何が何だか分からんだろうよ。

みなさん歓迎してくれていて、ウキウキしてきますね。

そして、何故かいきなりマ○ファナでキマッちゃってるウサギが辺りに出てきます。真っ赤な目に瞳孔が開ききっております。薬物所持で一発死刑になるシンガポールだからこそ、このウサギなのでしょう。この展示はちょっとブラックジョークが過ぎますね。

Haw par villa7

そしてここのメインキャラクター?の虎です。手にはタイガーバームを持っています。これが宣伝になるのか知りませんが、とにかくタイバーバームを持っています。

Haw par villa4

男の子もいます。どこか、中国のニセモノのドラえもんやミッキーマウス的な雰囲気が漂っていますが、タイガーバームを持っているし、トラだし、恐らくタイガーバームのオリジナルのキャラクターなのでしょう。(ここ以外では一切、見かけませんが。)

Haw par villa6

さて、この他にも象徴的なシーンが満載なので、エリアごとに紹介していきます。

Ten Courts of Hell 地獄の十の法廷(地獄辺)

この最初のエリアで、いきなり来訪者の度肝を抜きにかかってきます。地獄の十の法廷なんて名前からしてヤヴァそうですが、このエリアは相当にヤヴァイです。まずは生首が地獄に迎えてくれます。写真を撮るのも嫌でしたが、事実を正確に伝えるブロガーとして、嫌々撮りました。なんだか不吉な予感がします。

Haw par villa8

次は博多華丸・大吉ならぬ一見大吉さんです。この一見大吉さん、パッと見た感じ、大吉に見えますが、ここは地獄の入口。そんな縁起がいい訳ありません。

Haw par villa9

悪魔の使者:大吉さん、今日は誰も地獄に落ちないから、外働きで暑いっすね。あっしが誰か適当に連れてきて地獄に連れていきましょうか?
一見大吉:おぬしも悪よのう。俺はここで待ってるから、ちょっと行ってこいや。

そしてここが地獄の入り口です。恐らく暗い雰囲気を出すためでしょう。地獄は屋内展示になっております。その効果は十分すぎて、もともとグロテスクな展示が、より一層グロテスクになっております。

Haw par villa10

入るとすぐに閻魔様の裁きがあります。入口に裁きの場面があるし、一応ストーリー仕立てになっているのでしょう。分かりやすい流れです。

Haw par villa11

閻魔様:お前は生前、いろいろな悪事をして来てた。一度地獄に落ちるがいい。
被告人:お、お、お、、お許しをー!!

強制地獄行きの裁きを受けた後は、鎖に繋がれて連行されていきます。Ten Courts of Hellの名の如く、この洞窟の中には法廷がそこら辺にあるのですが、恐らく、

各地獄で苦痛を受ける→裁きを受ける。→次の地獄。→裁きを受ける。

の繰り返しなのでしょう。これが10回も繰り返されるなんて恐ろしいです。良い子のみなさんはこんな恐ろしい地獄に連れて行かれることのないよう、くれぐれも悪い事をしないように。

Haw par villa12

灼熱地獄

Haw par villa13

罪人:お、お、お助けをー。

チクチク地獄

Haw par villa15

罪人:刺さないで、、、くれ、、、、

ギロチン地獄

Haw par villa14

罪人:。。。。。

もう、やられたい放題ですね。生前、どんな悪いことをしたのかは知りませんが、様々な苦痛が繰り返されます。10個もあるのですが、その全てが何か刺されて血が出ている訳なので、そんな10種類にも訳なくていいんじゃない?なんて思ってしまいますが、(実際、ダンテの神曲に出てくる地獄の方がレパートリーがあって、説得力がある)とにかく苦痛を繰り返されます。その後、ようやく地獄を抜け出すことが出来るのです。

Ten Courts of Hell 地獄の十の法廷(地獄を抜けた後にあったものとは?!)

数々の地獄を潜り抜け、身も心もズタズタにされると(実際結構洞窟は大きい)、外に出ることが出来ます。地獄を抜けた先にあるのは何なのでしょうか?それが、こちらです。

Haw par villa16

恐らく、これが、ハウパービラがS級珍スポットだと言われる所以でしょう。

地獄を出た先にあったものとは、2匹の昆虫(キリギリス?)が向き合いそれを哺乳類(ネコ、ゾウ、サイ)がカメラや銃を持って取り囲む展示なのです。

普通、地獄を抜けた後にあるのは、美しい景色であったり、俗世の喧騒を有り難く思えるような展示でしょう。それがあってこそ、地獄の悲惨さが引き立つというものです。

しかし、ハウパーヴィラの世界観は全く違うんですね。出てくるのは一対の、不自然なくらいに正面から向かい合った昆虫と、それを取り巻く不思議な動物たちなのです。私はこれを、こう解釈します。

次の世代は何に生まれ変わるか分からない。それがどんな局面であろうと、自分と世界は一対一の真剣勝負だと。自分の周りはいろいろ取り巻くが、そんなもの気にするな。

私には、そのように訴えかけてきているように感じました。

注)なんかそれっぽく、誰かが言ったようになってしまいましたが、全て妄想です。

そして次に続くのがこちら。

Haw par villa17

赤子にあげるはずの乳を奪う老女です。インパクトありますね。どう解釈していいやら分かりませんが、無理矢理解釈すればこういう事なのでしょう。

つらく苦しい地獄を経た後、仮に運よく人間に生まれ変わるチャンスがあったとしても、それでも幸運は勝手にはやって来ない。泣けばすぐお乳が目の前に運ばれてくると思っている赤ちゃんが多いけれど、人生そんなには甘くない。欲しいものは自分で手に入れるしかないのだ。自分の母親のお乳ですら、老婆に奪われる事だってあるのだから。

そんなところでしょうかね?深く考えれば、何か教訓めいたものが感じられるような気がします。

注)繰り返しますが、全て妄想です。何か特別な意味があるのだったらすみません。

次に、このメリーゴーランドのような展示があります。

すごく緻密な感じがしますが、展示があるのは見えているところだけで、裏側に回ったら、なんと、ただの壁でした!!そんな意外さもS級珍スポットたる所以でしょうが、肝心の細部を見ていきましょう。

Haw par villa18

それぞれには宗教的世界観が表されている思いきや、こんな感じです。

Haw par villa19

丁稚:どうぞ、おやっさん。お茶です。
おっさん(左):俺ぁいらねぇよそんなもん。
おっさん(右):俺、欲しー!

Haw par villa20

謎の動物(左):。。。。。
謎の動物(右):。。。。。

Haw par villa21

娘(左):だめ、お父さん。動かないで。
おっさん(中):いってぇんだもんよ。しょうがねぇだろ。
息子(右):はい、オッパッピー!

まぁこんな感じで、宗教観も無ければ、コンセプトもないような、日常的な風景が表されている訳です。これは地獄を抜けた先の現世を描いているのでしょう。

以上が、Ten Courts of Hell 地獄の十の法廷でした。

これから他のエリアに移っていきますが、長すぎますね。ちょっとここで区切りましょう。続きは次回の投稿をお楽しみに。それでは、また!!

シンガポールのS級珍スポットHaw par villaの味わい方(2/3 カオス編)ハウパーヴィラ
今回は次回の続きです。クドクドとテーマパークの説明から書いても、前回と同じことになってしまうので、サクサクっとテンポよく行ってみましょう。前...
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コメント

  1. 田舎 より:

    お乳を奪う老女ですが、どうやら女性のほうが飢えた老女にお乳をあげているようです。
    変なことをしている図ではなく、善意の図のようです。
    私は老女じゃなくおっさんだと思い、若い女性の胸に食いつたおっさんの像かと思っていました。

    GW中に家族が来ましたが、ハウパービラを勧めたところ行ってきたようです。いぜん地獄の写真を送ったので行くのを嫌がっていましたが、実際に行ったら面白かったっていってました。WG中でもシンガポールの平日午前だったのでほとんど人はいなかったようです。

    私が行ったときはインド人やフィリピン人を中心に結構人がいました。フィリピン人のメイドさんはお弁当を持ってきてピクニック気分でした。あの像の横でご飯!

    • Hugo より:

      田舎さん、コメント有難うございます。コメントを見る限り、シンガポール在住の方ですね?私もこのテーマパークはイメージが先行してしまっており、実際はもう少し「マシな?」もしくは「そんなに悪くない?」場所だと思っています。もう少しうまく紹介すれば、お客さんも来ると思うのですがねぇ。笑

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