ブッダはデコレーションではない 海外旅行に行くときに覚えておいてほしい事

前回、前々回とタイの旅行を振り返り色々書いてきました。まとまりのない事をダラダラと書いてきたせいか、いまいちアクセスが良くなく、あまり読んでもらえていないようです。そもそもこのブログの読者は日本に住む人が4割、シンガポールに住む人が6割程度ですので、タイについて興味がある人はあまり訪れないのかもしれません。

今回もう一つだけ書いてタイで思った事については以上としたいと思います。

最後は、アイコン化するブッダについて思う事です。

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アイコン化するブッダ

バンコクの市街地にはワットアルンという有名なお寺があります。三島由紀夫の豊饒の海の第三巻、暁の寺の中で描写されているシャム王国の寺がこの寺です。実際に三島由紀夫も訪れたとなっては胸が熱くなるものがあります。

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さて、このお寺の中で“Buddha is not decoration”という看板を見ました。最初は英語の意味が取れずに何の事だろうと思っていたのですが、しばらくたってイラスト付きで同じ言葉を見つけ、なるほどなと思ったのです。

“Buddha is not decoration”のメッセージの意味は、ブッダは飾り物のファッションアイコンではなく、信仰のシンボルであるという意味です。

ブッダをモチーフにした小物やTシャツ、タトゥー、そんなものが溢れています。静かに瞑想するブッダはクールに見え、雑貨屋さんに行けば、それらの小物が溢れていますし、一見オシャレに見えることもあります。ですがこれが信仰のシンボルである事を忘れてはいけません。例えば花瓶。ブッダの顔だけ切り取られ、頭に花を挿すようなデザインになっているものなんて最悪です。見方によってはオシャレなのでしょう。ですがブッダに対して毎日祈りをささげている人達もいるという事を忘れてはいけません。そういう人達から見たら、何の信仰もない人がブッダをファッションアイコンとする事は侮辱以外の何物でもありません。知らず知らずの間に、ある人を傷つけているという事を忘れてはいけません。

仏教だけでなく、キリスト今日も同じです。クロスは今やファッションに取って欠かせないデザインですが、クロスはキリスト教のシンボルです。海外でクロスのネックレスをしていたら、周りの人はあなたの事をキリスト教徒として見ます。日本にいたら意識しなくても良いことも、海外では忘れてはならない事です。
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ゆるキャラについて

バンコクのワットアルンで、“Buddha is not decoration”という文字を見た時に、何だか今までモヤモヤしていた霧がスッと晴れた気がしました。今まで思っていたけど言葉に出来なかった事が全てつながった気がしたのです。

例えば去年の夏、高野山の宿坊に泊まりに行ったときに、”こうやくん”なるゆるキャラが幅を利かせていて驚いたのと同時にガッカリしました。ユネスコの世界遺産登録をきっかけに宣伝活動が盛り上がったため出てきたキャラクターだと思われます。

都会から離れた高野山の厳かな雰囲気が大好きで、高野山は日々の喧騒に疲れた時に訪れたくなる場所の一つだったのですが、私の高野山のイメージはこの”こうやくん”なるキャラクターのイメージとは似ても似つかないものです。弘法大使空海をモデルとしているのでしょうが、馬鹿にしているとしか思えないキャラクターです。これも”ゆるキャラ”なるものの一つなのでしょう。

それが地域おこしのために必要なんだと言われると黙らざるを得ないですが、ある一部の人達の金儲けのために歴史的な事が踏みにじられているような気がして、なんだか違う気がします。やっぱり納得できません。

私の地元浜松には”家康くん”なるキャラクターがいますが、これも侮辱に見えます。こういうキャラクターが好きな人もいるのでしょうが、別のところ(地域や歴史に結びつけないところ)でやってくれと言いたい。なんというか情けないというか、こんなものが地域おこしになっているなんて信じられません。

高野山に来たなら、濱田屋のごま豆腐やみろく石饅頭、紀州南高梅など、食べものでなければお香や数珠など、高野山ならではのお土産がたくさんあります。それなのに、こうやくんの絵が描かれただけのクッキーやキーホルダーなどを買っていく人の気持ちが全く分からない。こういう類のお土産を買う人は、本当はキャラクターが好きなのではなく、メディアに踊らされているだけのようが気がしてなりません。

記念写真について

シンガポールの記念撮影と言ったら、マーライオンから吐かれた水を受け止める写真は有名です。いつマーライオンに行っても、マーライオンが吐く水を口や手で受け止めるような構図で写真を取っている人は、必ず一人はいます。思い出の写真になると思うし、別に悪いことではありません。ですがこれをブッダでやったらいけません。

仏教遺跡には多くの石像があります。昔は厳かに壁に囲まれていたのでしょうが、今は壁は崩れて、風雨にさらされているものもあります。タイのアユタヤ遺跡の場合は、ビルマとの対立でビルマ軍が滅ぼしたのですが、自分たちが信仰しているものを破壊されてしまったタイ人の遺憾は相当なものだったと思います。そういう歴史を思いながら見るのが当然なのに、あろうことか、壊れたブッダの像を使ってマーライオンと同じように面白く記念写真を撮ろうという人がいるのです。顔の取れた大仏から自分の顔を出して写真を取るとかは最低の行為です。ブッダとマーライオンは違います。そこを分からない人が本当に多いことが残念です。

こうやった”おふざけ”をやる人があまりに多いらしく、わざわざ日本語で禁止だと書いてありました。それなのに、ある団体客の日本人がこれをやっていて、現地の人に怒られていました。(それも日本語で怒られていました。)わざわざ日本語で注意が書いてあるのにそれをやってしまう。同じ日本人として本当に恥ずかしくなりました。ブッダの場合は一例ですが、このような事は世界中どこに行っても同じです。海外旅行をするときには気を付けたいものです。

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さて、如何でしたでしょうか?今回は少し厳しい事を書きました。いざやってしまって恥をかく前に、注意されて楽しい旅行を台無しにされる前に、マナーとして考えておきましょう。

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