ウブドの夜の天井は、ゲッコーが描く真っ白なキャンバス ~ヤモリと過ごすバリの夜~

小説家が小説を書くとき、そのはじめの一行目を書くときの苦労は凄まじい物らしい。その一行が出てこないせいで何日も家に閉じこもって考えたり、時には色々と旅行に行ったり、何度も書いては消して、その一行を探す。

それは決して書きたい事が無いからではない。

その一行目さえ決まってしまえば、あとは風呂場の蛇口を捻ったかのように勢いよく水が溢れ出てきて、湯加減を調整している間に、いつの間にかバスタブはいっぱいになってしまう。
もちろんそういう小説家ばかりではない(現に村上春樹は小説を書くことをマラソンに例えている)が、今、私にはその気持ちが分かる。書きたいことが山のようにあるのに、どう書き始めていいからか分からないからだ。

とにかく今月は2回バリに行った。一回はサーフィンだけのために、そして一回はヨガだけのために、だ。色々経験したし、ブログでシェアするような情報もたくさんある。それらのトピックのどれか一つを書き始める事が出来たなら、あとはマジシャンの耳の中から幾つものスカーフ出てくるように、カラフルなトピックはそれぞれこま結びされて、ノンストップで出てくる事は分かっている。一度書き始めれば、それは止まらなくなる。

それはわかっているのだけど、、、、

さて、どこから始めようか。

~停滞がちなブログ更新に喝を入れる意味を込めて~

さて、こんな詩的なスタートを切ったバリの記事。おいおい、本当に色々出てくるんだろうなぁと自分でもツッコミを入れたくなるくらいですが、まぁ、ない頭を絞っても出てくるものは限られていますので、仕切りなおして、いつも通り淡々と行きます。

まず始めは、ゲッコー(ヤモリ)について書きます。(え?!いきなりそれ?!笑)

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バリでの夜の過ごし方

さて、マリンスポーツに観光にショッピングに、それになんといってもリゾート。太陽が降り注ぐ中のアクティビティばかりが注目されかちなバリ島ですが、ナイトライフも十分に魅力的です。クタ周辺でしたら、オシャレなナイトクラブも多いし、そこら中にミュージックバーがあるので、どこに行っても生演奏が響いています。ウブドでしたら、夜のインヨガのレッスンやRestorativeのクラスをとって、自分の体とゆっくり向き合うのもいいでしょう。そんな魅力的なバリのナイトライフですが、今回伝えたいことは、ホテルでゆっくり過ごすときのちょっとした提案です。

それは、『ぼけーっとゲッコー(ヤモリ)を見ること』です。

バリにはたくさんゲッコー(ヤモリ)がいます。本当にたくさんいます。彼ら(彼女ら)は決して嫌われている訳ではなく、むしろ地元の人たちからも愛されています。というのも、彼ら(彼女ら)は虫を食べてくれるのです。

moon

ゲッコー(ヤモリ)は鳴く

みなさん、ゲッコー(ヤモリ)の鳴き声、ご存知でしょうか?

きゅきゅきゅきゅきゅ

他のみんながどう聞こえるかは別にして、私が思う鳴き声はこれです。今回、この遊び(ゲッコー観察)を始めた理由は、部屋の外で電気を付けて本を読んでいたときに、たくさんヤモリが集まってきて、その時にヤモリの鳴き声を聞いたことがきっかけです。「あ、ヤモリって鳴くんだー。」とふと思っただけですが、どんな時に鳴くのかなぁなんて見ていたら、どんどん引き込まれて行ってしまい、ついには本を読むよりゲッコー(ヤモリ)を見る方が余程面白くなってしまいました。

どんな時に鳴くのか?どうやらそれは、他のゲッコーがちょっかいを出しに向かって来た時のようです。鳴いて逃げるんです。最初はただ、ゲッコー同士がじゃれあっているのかなぁなんて思っていたのですが、だんだん、大きいのが小さいのを追うという事が分かってきました。小さいのが大きいのを追うことはありません。

なんとなく気になって、帰ってきて調べてみたら、なんとゲッコーは共食いをするようなんですねぇ。どうやらあの『きゅきゅきゅきゅきゅ』は、じゃれあっている鳴き声ではなく、死に直面した鳴き声だったようです。

舌を出して虫を捕まえるんじゃなくて頭で行く

さて、ゲッコーを見るときの一番のクライマックスは、捕食シーンです。どんな風にエサを食べるのかなぁ。他に小さい虫はそれなりにいるのだけど、どうやって近づいて、どの位の距離になったら食べるのかなぁ。なんて事を考えながら見る訳です。

そこで分かったこと。まず、エサを食べるときは頭を大きく動かして食べに行きます。舌でペロッといく訳ではないんですねぇ。そして射程距離が極端に狭いのです。じりじり近づいて、じっと待って、ギリギリまで来たら頭で行く。なんかその仕草が泥臭くて、可愛くて、じーっと見とれてしまいます。ゲッコーにますます愛嬌が沸いてきました。

だるまさんが転んだみたいに動く

さて、一連の流れを見てしまうと次はそれに規則性があるのかが気になってきます。じりじり近寄ってエサを食べる。じりじり近寄ってエサを食べる。じーっと見ていると、そのじりじりが最大で10-15cmくらいしか動かないという事が分かってきます。まるでだるまさんが転んだのようです。長距離移動する時もそうです。1メートル移動するとなると、7,8回くらい動いて止まって動いて止まってを繰り返し、ようやくたどり着きます。

さらに、長距離移動しているように見えても、その一回の移動ごとに進路を決めている事が分かってきます。最短距離を移動している訳ではなく、どうやら止まっている間に進路を考えているようなのです。言い方を変えれば、2手先までは考えていないように見えます。

その場その場で、最適な進路を取る進み方。単純なゲッコーの動きですが、そこから得られる教訓がもしかしたらあるのかもしれません。(残念ながら私は、ふーんって思っただけでした。)

餌を求めているわけではない

さらにさらにさらに。その一回の進路に規則性はあるのかということが気になってきます。エサが多い方に行くのか、仲間のゲッコーとは離れる方向に進路を取るのか、それとも何か他の要素が絡んでくるのか。これだけは、じーっとみても、どうしても分かりませんでした。

餌はライトの周りに集まるけど、ゲッコー自体はそこにずっと陣取るわけではなく、(その近くにはいるのだけれども)決してエサが多いところにいる訳ではないのです。他の要素が関係しているのか、頭をフル回転させ、目を凝らしてみたけど、分かりませんでした。

さて、私の観察もどうやらここまでのようです。全身が蚊にやられてしまい、もうこれ以上耐えられそうにありません。どうやら部屋の中に引き上げる時間のようです。(まぁ部屋の中にもゲッコーはいるんですがね。笑)

ファンデルワース結合

ここまでが私の感じた事です。シンガポールに帰って着た後、妙にゲッコーに親近感が沸いてしまい、いろいろと調べてみました。『そもそも何故やつらは天井に張り付いて、落ちてこないんだ?』という一番初歩的な事も分かっていなかったのです。

ここで調べたことをシェアしますね。

ゲッコーが壁(もしくは天井)に張り付いて離れない理由として一番有力な説は、ファンデルワース結合という、分子レベルで結合しているという説が有力なのだそうです。これはとても面白いです。くっつき虫の原理から着想を得てマジックテープ(ベルクロ)が商品化されたのは有名な話ですが、このファンデルワース結合を利用したヤモリテープというのが、商品化される(されている?)そうで、今後、この技術はますますコンシューマー向けになっていく予感がします。あのマジックテープのゲジゲジが見えなくなる日も近いかもしれませんよ!!

なんだかまとまりのない、まるで自由研究のダメな例みたいな記事になってしまいましたが、これからちょっとの間はバリの記事を書くつもりです。しっかり役に立つ記事を書くこともあると思うので、どうか多めに見てやってください。

それでは、お楽しみに。

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