今回は、香港旅行記の後半戦です。
1日目と2日目はいろいろと行動しました。前半に予定を詰め過ぎたせいで、実は後半戦はあまり詰まっていないのですが、それでも経験したことをレポートしていきたいと思います。早速いってみましょう。
Contents
3日目
良い一日の始まりは、良い朝食から。前夜に飲み過ぎたのもあって、全然お腹は空いていませんでしたが、眠い目をこすりながらまずは朝食に向かいました。
マカオレストランで朝食
前日の朝食で、グーグル先生(正確にはグーグルマップ先生)が教えてくれた、お店がとても美味しくかったので、今回も先生に聞いて向かいます。向かった先はマカオレストラン。ここはエッグタルトが有名なお店だそうです。
お店の門構えはこんな感じ。外から見た感じ、「ビーン!」と来ました。客層といい、店構えといい、これは期待度高いです。
それにしても香港とマカオなんて、深夜特急の1巻みたいな組み合わせですねぇ。
そして、これが看板商品のエッグタルト。美味しい!!たまご感がすごく良くて、なんだかヘルシーなエッグタルトです。シンガポールに住むまで、エッグタルトの奥の深さを知りませんでしたが、最近では、違いが分かってとても面白い。エッグタルトソムリエなる資格があれば挑戦してみたいところですが、きっとそんなニッチな仕事は無いのでしょう。
これも看板商品のようなので、ミルクティーも頼んでみました。見かけによらずビターなミルクティー(悪く言えば、茶葉が出過ぎで苦い)でしたが、甘過ぎず良かったです。
もう一個、ネタでコンビーフが挟んであるコレを頼んでみましたが、やはりこれはネタで、イマイチでした。
アラビカコーヒーで豆を買う
次の予定はランチまで入れていません。朝食食べ終わってからランチに向かうのも変だし、そもそも早起きしたせいで、まだ朝なので、また香港の街をプラプラしてました。向かった先は、コーヒーが有名というアラビカコーヒー。
お腹いっぱいでコーヒーも飲める感じでは無かったので、豆だけ買って退散です。エチオピアの豆が欲しかったのですが、予約が必要との事で、通常ラインナップのモノを購入しました。
で、帰ってきて豆を引いたらびっくり。なんだかテカテカしていて、柔らかいのです。いつもなら使いづらいポーレックスのミルで、歯を食いしばりながら曳いてるのに、今回は拍子抜けするくらいにサクサク曳けます。
そして、見た目はテカテカ。思わず「バターでも塗ってんじゃないの?」と思ってポリポリ食べてみましたが、良く分からず。なんだか不思議な豆でした。
ペニンシュラのブティックで、XOジャンを買う
コーヒーを買ったところで、全然ランチまで時間があるので、乾物を買ったり、有名らしい乾物屋に行って、乾物を買ったり、日用品を買ったり色々していました。その中で、面白いものがあったので、ひとつ紹介。それは、、、
ペニンシュラホテルのXOジャンです。値段を知らなかったので、びっくりするくらいに高く感じてしまいましたが、ホタテとかゴロゴロ入っていて美味しそうです。なんでも、ペニンシュラのXOジャンは有名なんだとか。
香港のペニンシュラと言ったら、橘玲のマネーロンダリングのクライマックスの場所というイメージしかなかったのですが、この日から香港のペニンシュラはXOジャンというイメージに切り替わりました。良いのか悪いのか分かりませんが。
Motto32でランチ
さて、プラプラしていたらランチの時間です。向かった場所は、北京ダックが有名なMOTTO32。これが、この日のメインイベントになります。ここは、香港からシンガポールにスライドでやってきた舌の肥えたセレブな奥様が、是非とも行った方が良いと言っていたお店。旦那様のお腹も肥えていたので、このお店の味は間違いないだろうとの予測から、ここは今回の旅で外せない場所でした。
という事で、前もって電話で席と北京ダックを予約しておいたのです。
お店に入って、というか入る前からびっくりしたのですが、超豪華。北京ダック屋さんというよりもフランス料理屋さんのような感じです。
飲み物もお洒落な感じでした。名前を忘れてしまったのですが、カクテルもお洒落で美味しかったです。
北京ダックは、予約していたにもかかわらず、お店に到着してから焼き上がりまで1時間かかるとの事で、酒の肴をつまみながらチビチビやります。
キュウリを食べたり、
小籠包を食べたり、
クリスタルダンプリン(大好物!!)を食べたり。
まぁとにかく色々食べます。そして飲みます。そして、もうこれだけでお腹いっぱいになっちゃうんじゃないかって時に、ようやくヤツが運ばれて来たんです。
これ。
写真じゃわからないと思うんですが、めっちゃでかいんです。ダックが大きいと言われても、あまり想像できないかと思いますが、シンガポールに5年もいればダックのサイズの相場はインプットされてます。そして、そのモノサシを使って見てみても、これはでかい。結構なFat duckでございます。
それを目の前で切り分けてくれまして、
例の北京ダックになるわけです。
で、食べた感じはといいますと、セレブな奥様がおっしゃっていた通り、これは凄い。北京ダック初体験なんじゃないかって位に、味がしっかりしていて、「これだね。」って感じです。美味しいものの基準を持つことは、人生を豊かに生きるためにとても大事な事な事だと思うので、この北京ダックに投資しておいて良かったです。これから北京ダックを見る目(というか舌)が変わると思うので、今後が楽しみです。
香港街歩き
さて、お腹がいっぱいになった後はまたまたプラプラと街を歩きました。香港のショッピング事情は、シンガポールとはちょっと違い、日系がかなり進出していました。BeamsやJarnalStandardなんかも入っていて、とても日本的。街を行く人達の服装も、シンガポールのモノクロームな感じに比べて、日本に近いかなと感じました。
フライト前に池記でワンタンヌードル
ランチを食べた後は、ショッピングしたり、カフェしたりで、あっという間にフライトの時間になってしまいます。空港で夕食を食べました。選んだのは、池記というワンタン麺のお店。尖沙咀を歩いていた時においしそうだったので、狙っていたのですが、まさか空港で出会えるとは!初日に食べたワンタン麺が忘れられず、迷わずここに決めました。
これが、池記のワンタン麺。中にエビのワンタンが入ってます。
味はというと、美味しいには美味しいのですが、初日のワンタンが頭にあるので、どうしても劣ってしまいます。旅をなぞるのは止めた方がいいとは言いますが、その通りだなと思いました。良かった思い出はそのままにしておいて、新しい事にチャレンジするべき。この一杯のワンタン麺はそんなことを教えてくれました。
まとめ
香港を観光して思ったのは、ここはシンガポールと同じく、住む町だってこと。観光に来る街ではないかなと思います。これは全く悪い意味ではなく、むしろいい意味で、週末にふらっと来てリラックスして週末を過ごす。そんな街だと思いました。
そう考えると、香港に来た時の選択肢はぐっと広がります。
今回は観光も含めての2泊3日だったので、ちょっと不完全燃焼してしまいました。そこで次回また香港に行くことがあったら(きっとそれはすぐの事なのだろうけど)、普通に週末を過ごしてみたいと思います。そしたらもっと香港が満喫できるはず。目に見えなかったものが見えるはず。また次回行くのが楽しみな場所です。
おまけ 香港が登場する本
香港に旅行に行くと決めた時、それまで友達から香港の事はいろいろ聞いていたし、本もそれなりに読んでいたので、今さら歴史を勉強するようなことはしなかったですが、香港に関連する本で、好きな本がいくつかありますので、ここにいくつか挙げておきます。
マネーロンダリング
まずは橘玲の処女小説にして、傑作。金融サスペンスの金字塔です。マネーロンダリング。元イケイケのバンカーだけど、社会から脱線してクールに生きている秋生と、完璧な美女、麗子のキャラがとても素敵な小説です。
ペニンシュラホテルのXOジャンの事を書いた時にも言いましたが、マネーロンダリングのクライマックスの舞台は、ペニンシュラホテルなんです。
転がる香港に苔は生えない
米原万里が星野博美を紹介しており、それで知った本です。これも名作。香港返還の激動期に、実際に香港に渡り、1年近く住み、広東語を学び、地元民の目線で香港返還を見つめたエッセイ。実際に香港返還を体験した気にさせてくれる良書です。
そして星野博美の名著をもう一つ。名前が強烈で、あまりセンスありませんが、中身は本物。こちらもおススメです。
深夜特急1香港マカオ編
最後に、ご存知沢木耕太郎の深夜特急を。この名作は読んだことがある人も多い(というか、読んでない人の方が少ない?)と思いますが、香港は深夜特急の始まりの地なのです。会社を辞めて旅に出た沢木耕太郎は、香港の廟街(男人街)の熱気に圧倒され、ゴールデンパレスというラブホテル(のようなもの)に泊まり、その後の旅の礎を築いていきます。これを読むと、旅に出たくなる魔法の本。
最近どうも更新する頻度が少ないお陰で、旅行関係の記事ばかりになってしまっています。このまま行くと、また旅行の事。ちゃんと駐妻のみなさまのためにレストランレビューもしなければ!駐妻のみなさまの事を思うと、身が引き締まる思いでございます。